PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)南カリフォルニア区間は、距離以上に消耗するセクションです。強烈な乾燥、風、単調な景色、そして「まだ始まったばかり」という心理的な重圧もありました。
この記事では、実際にPCTを歩いた体験をもとに、南カリフォルニアで多くのハイカーが立ち寄る4つの町――テハチャピ、ワーナー・スプリングス、ビッグ・ベア・レイク、アイディルワイルド――について、施設情報ではなく「雰囲気」「体験」「心理的な回復」に焦点を当てて紹介します。
Tehachapi(テハチャピ)の感想とリサプライ

Tehachapiのおすすめスポット
実際にTehachapiを利用してみて実感したお勧めスポットは下記のとおりです。観光場所もあるし、安いスーパーもあるので長期滞在も可能でした。僕はここで少し多めに0デイを取得することにして、南カリフォルニアでの疲れを癒し雪に備えました。
造酒所では安くビールを購入し飲むことができるので、ハイカーご用達です。僕は友人に連れられて行ったが、非常においしいビールが飲めたので満足でした。アメリカの大きな町にはこうした造酒所があるのでビール好きならば調べておきましょう。数人のハイカーグループになれば、そういうのに詳しいハイカーがいます。
Tehachapiを利用してみた感想
テハチャピはモハベ砂漠区間を越えた後に立ち寄るハイカーが多い町です。ヒッチハイクはハイウェイからのアクセスが一般的で、途中の休憩所にはトレイルエンジェルの一覧が掲示されています。ここで初めて「ハイカーが歓迎されている存在だ」と実感する人も多いでしょう。
この町の最大の特徴は、トレイルエンジェル文化の厚みです。無料または寄付制で泊めてくれる人が複数おり、金銭ではなく“歩いてきた人を支える”という価値観が根付いています。買い物中も何度も声をかけられ、ハイカーであるというだけで気遣われました。
一方で、アウトドアショップは充実しているとは言い難いです。靴下や簡単な装備は手に入るが、トレランシューズの買い替えは現実的ではありません。靴下も新調できず、靴などを購入する場合にはAmazonなどで予め注文しておき、郵便局で受け取るようにしましょう。
リサプライに関しては、ショップが大量にあります。多くのハイカーは、ウォルマートを利用していました。1$ショップもあったため、多数回ってみると良いでしょう。
Warner Springs(ワーナー・スプリングス)の感想とリサプライ

Warner Springsのおすすめスポット
ワーナースプリングスは僕が初めて寄った町です。お勧めのスポットも何も、申し訳ないが多くのハイカーは町の方まで行かない。コミュニティーセンターどまりです。トレイル沿いにある、コンテナハウスで休息とリサプライを済ませる事が可能だからです。町の方に行ってもコンビニと郵便局があるのみでした。郵便局に用事があれば行くと良いでしょう。
途中で、アメリカでも有名なイーグルロックがあります。僕も寄り道したし、多くのハイカーが立ち寄って休憩して行きます。非常に広大な草原の中に、ポツンと鷲に見える岩が鎮座していました。奇妙な光景でもあるが、アメリカの巨大さを実感しました。イーグルロックトレイルは、PCTの中でも好きなトレイルの一つです。
Warner Springsを利用してみた感想
ワーナー・スプリングスは、いわゆる“町”に行かなくても完結する場所でした。トレイル沿いの施設で最低限の補給ができ、価格は割高だが、多くのハイカーがここで歩みを止めます。
最大の理由は、無料シャワーと洗濯設備の存在です。乾燥地帯を歩き続けてきた身体にとって、清潔さを取り戻す体験は想像以上に大きかったです。衣類が綺麗になるだけで、気持ちまで回復する感じがしました。一つ前のジュリアンという町に寄らなかったハイカーにとっては、初のシャワーです。
職員は非常にフレンドリーで、英語が得意でなくても丁寧に接してくれました。多くのハイカーが休息しているため自然と会話が生まれ、それまでの孤独感が和らいでいきます。ここは、体だけでなく心が初めて休まる場所となりました。僕は会話できなかったのですが、ここで数名の友人ができて、ゴール数日前に再会することになります。2000mile越しで出会う友人というのは、初の出来事でした。
Big Bear Lake(ビッグ・ベア・レイク)の感想とリサプライに関して

Big Bear Lakeのおすすめスポット
この街は非常に面倒なところで、BIg bearとBig Bear Lakeという二つの町が隣り合っています。知らないと苦労します。町の人に案内してもらう時には必須の知識になるので、覚えておきましょう。基本的にハイカーが訪れるのは、ビッグベアレイクになります。
ほぼ活動できなかったので、ビッグベア湖沿いばかりになります。もし活動的であれば、ダウンタウンの方に行ってみると良いです。多くのハイカーが、そちらのゲストルームに宿泊していました。
Big Bear Lakeを利用した感想
ビッグ・ベア・レイクは南カリフォルニアでも有数の観光地のようです。登山道を下るとすぐ街に出られるが、キャンプ場の価格は高く、観光地価格を強く感じました。観光客も多いですが、トレイルエンジェルも多いです。
この町で印象的だったのは、ヒッチハイクが成功したことです。足のトラブルで苦労していた時に声をかけてもらい、人生初のヒッチハイクを成功させました。PCTでは、こうした偶然と人の親切が何度も旅を前に進めてくれます。南カリフォルニアを歩いている時は、意外とヒッチハイクに抵抗感がありました。
多くのハイカーがVONSで補給を行い、買い物中の再会も多いです。賑やかで便利だが、その分コストは高めになります。それでも、PCTルートに復帰する際に湖を一望できる景観は、この町ならではのご褒美だと言えるでしょう。リサプライは、VONSで行うのが基本になりますが、ビッグベアの町にもビッグベアレイクの町にも、コンビニやジェネラルストアがあります。そういう場所でリサプライすることも可能です。
Idyllwild(アイディルワイルド)の感想とリサプライ

Idyllwildのおすすめスポット
Idrllwildは次のようなスポットがお勧めだ。と言っても町の中心部なので、よく見ると思う。
- Nomad Ventures(アウトドアショップで品ぞろえが良い)
- Lumber Mill & Grill (美味しいお店。キャンプ場にいるハイカーの多くが利用する)
- 中心街
3に関しては非常に抽象的だが、Idrllwildの雰囲気が好きでした。二泊したのだが、意味もなく椅子に座って、雨の中放心するほどに僕はこの街の雰囲気が好きでした。街路樹と天然の森に囲まれ、ひっそりと山奥で暮らしている感じがします。そこに立ち並ぶギフトショップを巡るのが非常に楽しかったです。
リサプライを行うのであれば、図書館横にある食料品店を利用しましょう。値段は普通でしたが、品ぞろえは良かったです。ハイカー向けのエネルギーバーも多々おいてあり、スナック菓子も豊富でした。
Idyllwildを利用した感想
アイディルワイルドは小さな町だが、とても“アメリカらしい”空気を持っていると感じました。休日には住人同士が自然に会話しており、ハイカーもその輪に溶け込みやすいです。町の人に、水を貰いました。ハイカーフレンドリーというより、人そのものがフレンドリーな町だと思います。
アクセスルートは複数あり、どこから入るかで体力消耗は大きく変わります。周辺のトレイルは標高が高く、3000m級に達し、残雪や降雪に見舞われることもあります。南カリフォルニアだからと油断できないエリアの一つです。僕の場合は、残雪がひどく、チェーンスパイク(マイクロスパイク)が欲しいなと感じました。
宿泊はキャンプ場がおすすめです。安価でハイカーが集まりやすく、情報交換が自然に行われていました。アウトドアショップも複数あり、靴や靴下の買い替えが容易な点は、この町の大きな強みですね。キャンプ場は町のはずれにあり、一泊5ドルでできたと思います。
町もまたPCTの一部と認識した
PCT南カリフォルニアの町は、それぞれ大きな特徴があります。また、そのどれもが全く違うモノでありながら、ハイカー文化が根強く残っているところは同じです。僕がお世話になっているトレイルエンジェルの方々は、多くいるでしょう。
PCTを歩く前は、町に関しては補給できればいいなと思っていました。それが、ワーナースプリングスで友人ができ、PCTに前向きになりました。その後、アイディルワイルドでアメリカにいる事と町を見る楽しさを知りました。そこからは、リサプライは一つの楽しみとなりました。

