PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)で約2000km使用した「HOKA スピードゴート6」をレビューします。登山やロングトレイルを歩いていると、「HOKAは本当に長距離で使えるの?」「スピードゴート6は耐久性が低いって聞くけど実際どうなの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、スピードゴート6を実体験をもとに詳しく紹介します。
HOKA スピードゴート6を2000km使用した結論

結論から言えば、HOKA スピードゴート6はロングトレイルでも安心しておすすめできるトレイルランニングシューズでした。もちろん欠点もあります。しかし、それを理解した上でも「また長距離を歩くなら選びたい」と思える一足です。
使用した場所
今回レビューするスピードゴート6は、アメリカ西海岸を縦断するPCT(Pacific Crest Trail)で使用しました。使用条件は次の通りです。
- 使用距離:約1200mile(約1900km)
- フィールド:森林、高山帯、岩場、ガレ場、砂利道
- 荷物重量:約20〜30kg前後(水・食料含む)
- 歩行距離:1日30〜40kmを中心に歩行
日本の登山だけでは経験できないほど多様な路面を歩いているため、登山やロングトレイル用途としては十分参考になると思います。
評価一覧
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| クッション性 | ★★★★★ |
| グリップ力 | ★★★★★ |
| 耐久性 | ★★★★☆ |
| フィット感 | ★★★★☆ |
| 価格 | ★★★☆☆ |
おすすめできる人
スピードゴート6は次のような人におすすめできます。
- ロングトレイルを歩く予定がある人
- 登山でもトレイルランニングシューズを使いたい人
- 足裏が痛くなりやすい人
- クッション性を重視したい人
- 悪路でも安心できるグリップ力が欲しい人
長時間歩き続けるほど、この靴の良さを実感できます。特にPCTのように毎日歩き続ける環境では、クッション性能の高さが足への負担を大きく減らしてくれました。
おすすめできない人
一方で、次のような人にはあまり向いていません。
- 幅広・甲高でレギュラーモデルしか選べない人
- 岩場の接地感を重視する人
- 登山靴のような硬いソールが好きな人
- クッションの柔らかさより耐久性を最優先したい人
僕は偏平足ということもあり、このクッション性能には非常に助けられました。しかし、人によっては「厚底特有の接地感」が苦手に感じる場合もあります。また、日本人は幅広・甲高の足型が比較的多いため、購入前には試着をおすすめします。幅広の方はWIDEモデルも検討すると安心です。
日本人の足にも合う?サイズ感・口コミ・購入前のアドバイス

PCTで約2000km歩きましたが、一つだけ伝えたいことがあります。スピードゴート6は非常に優れたシューズですが、足に合わなければ性能を十分発揮できません。実際に国内外のレビューを見ても、性能への評価は非常に高い一方で、「サイズ感」については意見が分かれています。
ここでは僕の使用感と、国内外の口コミを踏まえて紹介します。
日本人の足型には合う?
HOKAは海外ブランドということもあり、レギュラーモデルは欧米人向けの足型に合わせて設計されています。そのため、日本人に多い「幅広・甲高」の足では、少し窮屈に感じる方も少なくありません。
特にスピードゴート6は前作よりアッパーがしっかりした構造へ変更されたため、履き始めはホールド感が強く感じられます。実際に国内レビューでも、
- 前足部が少し狭く感じる
- 普段より0.5cm上げたら快適だった
- WIDEモデルがちょうど良かった
という口コミが多く見られます。一方で、細身の足型の方からは「ジャストサイズで問題なかった」という意見もあり、足型によって評価が大きく変わるシューズと言えるでしょう。
WIDEモデルという選択肢もある
幅広・甲高の方には、WIDEモデルがおすすめです。実際に日本国内でもWIDEモデルを選んだことで、
- 指先に余裕ができた
- 長距離でも圧迫感が少ない
- 爪が痛くならなくなった
という口コミが多く見られます。長時間歩くロングトレイルでは、夕方になるにつれて足がむくみます。最初はちょうど良くても、数時間後には窮屈になることも珍しくありません。
そのため、試着する際は少し余裕があるくらいを選ぶと安心です。
実際の口コミから分かる評価
スピードゴート6は国内外を問わず評価が高く、多くのハイカーやトレイルランナーが愛用しています。特に評価されているポイントは次のとおりです。
クッション性が高く疲れにくい
最も多かった口コミがクッション性能です。「長距離を歩いても足裏が痛くなりにくい」「下山時の膝への負担が減った」「厚底なのに歩きやすい」など、高い評価が目立ちます。
僕自身も約2000km歩きましたが、この点はまったく同じ印象でした。特に序盤500kmのクッション性能は抜群といってもよい印象でした。
グリップ性能への評価は非常に高い
Vibram Megagripのグリップ力については、多くのレビューで高評価を得ています。濡れた岩場や砂利道でも滑りにくく、安心して歩けるという口コミが非常に多く見られました。
僕もPCTでは岩場・砂利道・砂漠など様々な路面を歩きましたが、不安を感じる場面はほとんどありませんでした。グリップが効力を十二分に発揮していると感じている間は、どこでも意気揚々と突撃できるような安心感ですよ。
サイズ感だけは意見が分かれる
一方で、サイズ感については評価が分かれています。特に日本人ユーザーでは、
- 横幅が狭い
- 甲が低い
- 最初は硬く感じる
という意見が少なくありません。その反面、
- 履き慣れると足に馴染む
- ホールド感が高く安心して走れる
という評価も多く、サイズさえ合えば非常に満足度の高いシューズと言えるでしょう。
ハイキングで使う際のアドバイス
僕が実際に長距離を歩いて感じたことと、多くのレビューを踏まえると、購入前には次の点を意識すると失敗しにくいと思います。いきなり長距離ハイキングに使用する事はないと思いますが、ある程度確認をしておくようにしてください。靴は意外と生もののような部分がありますので、要注意です。
必ず試着してから購入する
ネット通販は便利ですが、スピードゴート6はサイズ感に個人差があります。特に幅広・甲高の方は、できるだけ店舗で試着してから購入することをおすすめします。必ず店頭で確認をおすすめするのは、個体差が意外と大きいからです。同じサイズでも、横幅や長さが微妙に異なります。
また、レギュラーモデルが窮屈なら、WIDEモデルや0.5cm大きめのサイズも試してみましょう。
慣らし履きをしてから本番へ
新品のスピードゴート6は、アッパーがやや硬めです。いきなり長距離の登山や縦走で使用するよりも、近所の散歩や日帰り登山で数回履き慣らしてから本番に投入した方が安心できます。履いているうちにアッパーが馴染み、フィット感も良くなります。
アッパーが馴染んでくると、とても歩きやすかったのを覚えています。靴の使い方が分かってきたのかと勘違いするほどに違いました。
ロングトレイルなら非常におすすめ
スピードゴート6が最も力を発揮するのは、一日だけの登山ではなく、何日も歩き続けるロングトレイルです。例えば、
- PCT
- 四国遍路
- 日本アルプス縦走
- テント泊登山
- 長距離ハイキング
こうした環境では、クッション性や歩きやすさが疲労に直結します。僕自身、約1900km歩いたからこそ、このシューズの価値を実感しました。日帰り登山だけでは分からない魅力が、ロングトレイルでは確かにあります。
実際に使って分かったデメリットと耐久性

スピードゴート6は非常に完成度の高いシューズでしたが、もちろん欠点もあります。レビュー記事では「良いところ」ばかりが紹介されがちですが、購入を検討している方にとって重要なのは、実際に長期間使った時に何が起きるかです。
ここでは約2000km使用したからこそ分かった耐久性やデメリットを紹介します。
約500kmの使用を検討している方へ
500km程度では、見た目も性能も大きな変化はありませんでした。アウトソールのラグは多少丸くなり始めますが、グリップ性能は新品と大きく変わりません。
クッションも十分残っており、歩いていて疲労が増えた印象もありませんでした。日本の登山で考えれば、この距離でもかなり使い込んだ部類に入ります。しかしスピードゴート6は、まだまだ本領発揮という段階です。
約1000kmの使用を検討している方へ
正直なところ、750km程度が分水嶺だと思います。この距離を超えると一気に靴の劣化というか、ヘタリが始まります。1000km歩くと、交換を検討してもよい段階ではあると思います。金銭の余裕や、次の街までの補給の間隔などを検討して、靴の更新をしておきましょう。
クッションが低下
750kmを超える頃になると、少しずつクッション性能の変化を感じ始めました。新品の頃のような反発力は少し落ち着き、地面からの情報が伝わりやすくなります。1000kmを歩いた時点で、クッション性能はかなり落ちていると感じていました。
それでも歩行に支障はなく、長距離歩行も問題なく続けられました。この辺りまでは「まだ交換しなくても大丈夫」と感じていた距離です。一般的な登山や縦走であれば、十分実用範囲と言えるでしょう。
切り立った岩場や、尖った石の上を歩くと足裏が痛いです。
約1500kmは絶対に交換をおすすめする距離
この距離まで歩くのであれば、交換するのを強くお勧めします。なくなったクッション性能だけではなく、アウトソールの劣化も著しいです。正直つま先なども砂が入る様な小さな穴が開き始める距離になります。歩くときのストレスも大きくなりました。
アウトソールの摩耗
1500km付近では、アウトソールの摩耗がはっきり分かるようになります。特によく接地する踵や母指球付近はラグが低くなり、滑りやすい場所では新品時との差を大きく感じるようになりました。
Vibram Megagripの性能は高く、不安は正直なところ多少ありました。滑るし、最初の頃と比較するとかなりグリップは落ちています。ただ、濡れている石の上や泥、傾斜がきつい所は正直歩きたくないです。乾いた登山道であれば十分使用できる状態でした。晴れの日限定の靴ですね。
つま先の剥がれ
耐久性で一番気になったのは、つま先部分です。比較的早い段階からアッパーとソールの境目が少しずつ剥がれ始めました。歩行自体には問題ありませんでしたが、「これ以上広がらないだろうか」という不安は常にありました。
僕はダクトテープで補修しながら歩き続けましたが、ロングトレイルではこうした応急処置も珍しくありません。最終的には2000km近くまで使用できたため、大きなトラブルにはなりませんでしたが、耐久性という点では少し気になるポイントでした。
約1900kmは絶対に買い替えしなければならない
正直、ここまで使用するのは無謀であったと思いました。1500kmでの買い替えを強く推奨しますし、ここまで利用することは考慮されていないと思います。靴の裏は殆どなくなり、靴の至る所から砂が入るし、クッション性能は皆無でした。歩くだけで足が痛い段階です。
クッションはほぼ終了
約1900km歩いた頃には、クッション性能はほぼ限界でした。新品時に感じていた厚底らしい反発感はほとんど無くなり、足裏で地面を直接感じるようになります。石の一つ一つを足裏感じながら、時には悲鳴を上げながら歩いている感覚です。
落ち葉や小石の感触まで伝わるようになり、「これは絶対に使いすぎだな」とはっきり分かる状態でした。それでも靴として壊れた訳ではなく、最後まで歩き切れたことには驚いています。この段階を評価段階に入れていいのかは疑問でしたが。
グリップも限界
アウトソールのラグは大きく摩耗し、下り坂では滑りやすさを感じるようになりました。特に砂利が浮いた下りでは、踏ん張っても足が流れる場面が増えます。踏ん張ると足裏がいたので、結構転倒をしそうになりました。倒木を超えるのが地獄でしたね。
新品時のグリップ性能が非常に高かっただけに、この変化は分かりやすく感じました。長距離を歩く方は、アウトソールの摩耗も交換時期の目安になるでしょう。具体的にはやはり1000km程度でしょうか?そのくらいが個人的には交換目安ですね。
劣化の詳細は動画で紹介
ここでは実際に約1900km使用したスピードゴート6の動画を掲載します。
新品と比較すると、
- アウトソールのラグが大きく摩耗していること
- つま先部分の剥がれ
- アッパーの使用感
- クッションのヘタリ
などが分かると思います。レビュー動画では新品や数回使用後のものが多いため、ここまで使い込んだ状態は参考になるはずです。正直、阿保だなと思います。
気になったデメリット
ここまで高く評価してきましたが、気になった点もいくつかありました。購入前に知っておけば対策できるものも多いので、正直に紹介します。
くるぶしが擦れやすい
僕の場合、一番困ったのがくるぶしの靴擦れでした。歩き始めは問題ありませんでしたが、何日も連続して歩くうちに左右のくるぶしが擦れ始め、最終的には出血するほど悪化しました。
これは僕の足型との相性もあると思いますが、甲が低い方や足首が細い方は注意した方が良いでしょう。意外と靴を入れる所の口が広く、締め付けても擦れる感覚がありました。
対策方法
僕はテーピングを貼りながら歩き続けました。また、モレスキンや保護パッドを貼ることで痛みをかなり軽減できます。足型によってはインソールを交換して高さを調整する方法も有効です。
少し違和感がある段階で対策しておくと、大きなトラブルを防げます。使用したテーピングは「ロコテープ」です。多分、これが一番粘着力がエグイテーピングですね。一番ベタベタしています。主に、西洋のハイカーが持ち歩いていました。僕はハイカーボックスで拾い集めながら歩いていました。
このパッドがかなり優秀だった、粘着性十分なのに肌荒れせず、一週間くらいであればつけたままでOKなのだ。結構助けられることになった。
靴紐の構造
スピードゴート6はフィット感を高めるため、アッパー全体が締まる構造になっています。この構造自体は悪くありませんが、靴紐を結ぶ際にアッパーの生地をしっかり引き上げないと、生地がねじれた状態になります。
そのまま歩くと靴紐が足首付近に当たり、靴下や肌との摩擦が強くなりました。最初は少し面倒に感じましたが、慣れてしまえば大きな問題ではありません。ただ、靴下の寿命は結構削られたイメージです。
日本人はサイズ選びに注意
スピードゴート6は前作よりもアッパーがしっかりした作りになり、ホールド感が高くなっています。その反面、日本人に多い幅広・甲高の足では、少し窮屈に感じる方もいるでしょう。実際に多くのレビューでも、
- WIDEモデルを選ぶ
- レギュラーモデルなら0.5cmアップする
という意見が多く見られます。僕も実店舗で試着してから購入することをおすすめします。ワンサイズ違うだけで、かなり履き心地に変化がありました。
耐久性は高いが永久ではない
約1900km歩けたので耐久性は十分高いと思います。しかし、「絶対に壊れない靴」ではありません。つま先の剥がれやアウトソールの摩耗など、長距離を歩けば必ず劣化します。ロングトレイルでは消耗品として考え、必要に応じて交換する前提で使うのが現実的です。それでも2000km近く歩き切れたことを考えると、耐久性に十分満足しています。
まとめ|HOKA スピードゴート6はロングトレイルでも安心して使える一足
約2000kmという長距離を歩いてみて、HOKA スピードゴート6はロングトレイル向けシューズとして非常に完成度が高い一足だと感じました。もちろん弱点はあります。
価格も決して安くありませんし、足型によってはサイズ選びに悩むこともあります。それらを踏まえても「また同じ環境を歩くなら選びたい」と思えるほど満足度の高いシューズでした。
特に毎日長距離を歩くようなハイキングでは、クッション性能と歩きやすさが疲労に大きく影響します。その点でスピードゴート6は、最後まで期待に応えてくれました。
総合評価
最後に、僕が実際に2000km使用したうえでの評価をまとめます。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 初心者 | ★★★★☆ |
| 登山 | ★★★★★ |
| ロングトレイル | ★★★★★ |
| トレイルラン | ★★★★★ |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
価格だけを見ると少し高く感じます。しかし、約2000km近く歩けたことを考えれば、一日あたりのコストは決して高くありません。長距離を歩く方ほど、このシューズの価値を実感できると思います。
こんな人には特におすすめ
約1900km使用した経験から、スピードゴート6は次のような方に特におすすめできます。
- 初めてHOKAのトレイルシューズを購入する人
- ロングトレイルや縦走登山を楽しみたい人
- 一日に30〜40km歩くようなハイカー
- 足裏や膝への負担を少しでも減らしたい人
- 偏平足でクッション性を重視したい人
- グリップ性能を重視したい人
逆に、軽快な走行感や地面の感覚を重視する方には、少し厚底すぎると感じるかもしれません。日本人は幅広・甲高の足型が多いため、購入前には必ず試着することをおすすめします。レギュラーモデルが窮屈に感じる場合は、WIDEモデルや0.5cm大きめのサイズも検討してみてください。
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