登山の日焼け対策完全ガイド|顔・首・耳を守る方法と暑さ対策

知識や経験
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夏山を歩いていて、一番後悔したことがあります。それは日焼け対策を甘く見ていたことでした。顔や首が焼けるとヒリヒリと痛み、汗が染みるだけでも不快です。

PCTや国内のロングトレイルを歩いて実感したのは、登山の日焼け対策は日焼け止めよりも「露出を減らすこと」が基本だということです。

この記事では、顔・首・耳を中心に、本当に効果を感じた日焼け対策を紹介します。

結論|部位別の日焼け対策

最初に各部位ごとにお勧めの対策方法を紹介します。

部位おすすめの対策
SPF50+・PA++++の日焼け止め+サングラス・フェイスガード
ネックゲイターを耳まで引き上げる・帽子
ネックゲイター・サンシェード付き帽子
タイツ・長めの靴下・ゲイター・日焼け止め

歩き続ける登山では、塗るより隠す方が効果が長続きします。また、塗りムラがあると辛いです。

顔・首・耳を守る登山の日焼け対策

登山では「どこが焼けるか」を知っておくだけで対策が変わります。顔だけではなく、耳や首の後ろは意外なほど焼けやすく、対策忘れが多い印象です。

日焼け止めに過度に頼らない

顔は紫外線を最も受ける部分ですが、汗やタオルで日焼け止めは想像以上に落ちてしまいます。登山では SPF50+・PA++++ウォータープルーフタイプを選び、顔全体に適量を塗るのがおすすめです。

顔の使用量は「指2本分」が目安とされており、少なすぎると表示されているSPF性能を十分に発揮できません。さらに帽子とサングラスを組み合わせることで、額や目の周りへの直射日光も大きく減らせます。

日焼け止めは耐水性も意識する

日焼け止めは汗で流れるのを防止する為に、耐水性が高いものを選びましょう。折角日焼け止めをしても、汗で流れてしまうと塗り直しの機会が多くなります。擦れで

日焼け止めはノンケミカルがおすすめ

日焼け止めは「紫外線吸収剤(ケミカル)」と「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」があります。ノンケミカルの方が、長持ちといわれ選ばれることがありますが、どちらも汗や摩擦で落ちるため、登山では2〜3時間ごとの塗り直しが基本です。

肌への刺激が少ないと言われており、実際自分の肌に合った為使用していました。

日焼け止めは幾重にも塗る

日焼け止めは、一つだけで対策するよりも組み合わせた方が効果的です。下地に耐水性の高いものを塗り、表面にノンケミカルのモノを二重に使用するとお勧めです。塗り重ねる事が重要ですので、不安な方は厚化粧のようにすると良いかもしれません。

耳の日焼けは想像以上につらい

僕が一番後悔したのは耳でした。

耳は帽子から少しだけ出ていることが多く、気付けば真っ赤になります。皮膚が薄いため痛みも強く、横向きで寝るだけでも痛いし、皮膚が剥がれる時に血が出ました。これに苦労した事を今でも覚えています。

耳を守る方法はシンプルです。

  • ネックゲイターを耳まで引き上げる
  • サンシェード付きキャップを使う
  • 耳全体にも日焼け止めを塗る
  • 手ぬぐいを巻く・垂らす

個人的に風のある稜線では、ネックゲイターが最も快適でした。キャップが飛ばないように対策もできますし。

日焼け対策にはハットがおすすめ

ハットタイプにすると、頭を一周囲う様につばが付いています。そのため、前(顔)側だけではなく、耳や後頭部なども守ることができます。また、ハットタイプだと顎紐を取り付ける事ができます。風でも帽子が飛ばなくなり、暑さ日焼け対策としてばっちりです。

フェイスガードもお勧めできる

フェイスガードもお勧めです。顔だけではなく、耳元もしっかりと覆ってくれます。選ぶ際には口元がガバッと開くタイプにしましょう。呼吸が楽で、登山中に心拍数が上昇して来ても、しっかりと呼吸して歩き続ける事ができます。

首は「塗る」より隠す方が楽

首の後ろはザックを背負っているため塗り直しが面倒です。

だからこそ、僕はネックゲイターを常に首へ巻いて歩いていました。暑そうに見えますが、薄手の化繊素材なら風が通る高山ではむしろ快適です。モンベルのトレールマルチチューブゲーターを実際に長距離で使ったレビューは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

短パン派は脚も忘れない

顔ほど目立ちませんが、ふくらはぎも非常によく焼けます。

特に岩場では照り返しも加わるため、前面だけでなく後ろ側まで日焼けすることがあります。僕は夏でも次のどれかを使うようにしています。

  • UVタイツ
  • 長めの登山靴下
  • 長ズボンを履く
  • 長いゲイター

擦り傷対策にもなるため、一石二鳥でした。

長ズボンが現実的

足の日焼け対策は、日焼け止め以外では長ズボンが一番いいです。登山用の長ズボンはストレッチ性能が良く、汗をかいてもベタつかない作りになっています。長ズボンの方が、虫や動物からも身を守れるため、お勧めです。

UVタイツもあり

あまりに薄い生地のタイツは、伸びた際に紫外線を通してしまいます。しかし、サイズの合ったUVタイツを着用すれば、そんな問題とはおさらばです。一方で、黒色のタイツを着用すると、蜂に襲われる危険性があります。色には注意しましょう。

足元のゲイター

大き目のゲイターを着用するのもアリです。僕は長めのゲイターを着用し、膝下までカバーできる状態にしていました。こうすると、足回りを簡単にカバーできるため、日焼けだけではなく靴への砂や泥、小石の侵入も防げます。長めのゲイターは、ネット通販などで簡単に購入できますが、通気性に注意しましょう。水浸しになります。

登山は街より日焼けしやすい理由

「帽子を被っているのに焼ける」のは、登山ならではの理由があります。標高が高い事や、稜線上の特殊な環境も日焼けの要因となりえます。

標高・稜線・照り返しのトリプルパンチ

登山の紫外線は、上からだけではありません。標高が高くなるほど大気による紫外線の吸収が減り、稜線では遮る木もなく直射日光を浴び続けます。

さらに見落としやすいのが照り返しです。

花崗岩の白い岩場や雪渓では、地面から反射した紫外線が顎や首の下まで届きます。帽子だけでは防げず、「顎の裏だけ焼けた」ということも珍しくありません。

だから僕は、首だけでなく頬の下までネックゲイターで覆うようになりました。

日焼けは疲労ではなく「軽いやけど」

日焼けは見た目の問題ではありません。

紫外線による炎症で肌は軽いやけどのような状態になり、水分が失われます。

実際に僕は、

  • 汗が染みる
  • 肌が乾燥して痒い
  • 皮膚が剥ける
  • 無意識に掻いて血が出る

という状態を何度も経験しました。歩いている最中よりも、下山後の数日間の方がつらかった印象があります。

暑さ対策と日焼け対策を両立する方法

「長袖は暑い」と思われますが、場所によって答えは変わります。近年の日本では、強い紫外線と高温な気温から、半袖半ズボンよりも日差しを遮っている時の方が涼しいこともあります。冷感素材もある為、積極的に利用しましょう。

高山では薄手の長袖が意外と涼しい

標高2000m前後の高山帯では、薄手の長袖を着ている方が快適だと感じることが多くありました。

理由は汗です。

服は結局汗で濡れますが、その濡れた生地に風が当たり蒸発することで気化熱が生まれます。直射日光を直接肌へ当てないため、体力の消耗も抑えられるように感じました。通気性の良い化繊ウェアなら、熱がこもる印象もほとんどありません。

稜線では風による疲労も軽減できる

直接風が肌に当たり続ける、というのも体力を奪う要素の一つです。風が涼しいということもありますが、風が長時間当たると想像以上に疲労します。一時間も稜線上で風にさらされると、かなりの体力を奪われてしまい、へとへとになったことがあります。

吸汗速乾のレイヤリングを意識する

早く汗を吸って早く乾くことが重要です。濡れ続けていると汗疹の原因になるし、不快です。ある程度の標高があれば、しっかりと乾燥するようになります。早く汗を吸って早く乾く素材で、登山に挑みましょう。

真夏の低山は熱中症を最優先に考える

一方で、日本の真夏の低山は別世界です。

湿度が高く風も少ないため、気化熱が十分に働きません。僕自身、低山では何度か熱中症になった経験があります。その経験から、優先順位は次のようになりました。

優先行動
1睡眠・体調を整えて無理をしない
2喉が渇く前に水分・塩分を補給する
3日陰で休憩し体温を下げる
4日焼け対策を維持する

日焼けはつらいですが、命に関わるのは熱中症です。

真夏の低山では「隠すこと」にこだわりすぎず、体温を上げない判断を優先することが大切だと思っています。

熱中症は前日までに対策する

重要なのは「寝不足をしない」「栄養を蓄える」「エネルギーを蓄える」です。前日だけではなく、登山を行う数日前から対策を行い、万全な体調で臨むようにしましょう。特に、睡眠不足は熱中症において非常に大きな影響を与えます。十分な睡眠をとってから、登山をしましょう。

水分補給は定期的に

水分補給は定期的にします。小まめに、一気飲みをしないように注意しましょう。急激に水分を取ると、水中毒(低ナトリウム症)になり逆効果です。定期的に塩分の摂取をすることも忘れないようにしてください。汗は、水分だけではなく塩分やミネラルも流しています。

日焼けしたらすぐに冷やす

もし日焼けして肌が赤くなったら、まずは炎症を抑えます。

冷たいタオルや保冷剤で優しく冷やし、その後は保湿を行いましょう。翌日も紫外線を避けることで、痛みや乾燥が長引きにくくなります。

肌の熱が引くまで冷ます

日焼けをすると肌が熱をもって、熱くなります。その熱が取れなければ、保湿も何もできません。次の処置をするためにも、まず最初にしっかりと肌の熱を取り除けるまで、水や氷を使用して冷やしましょう。

保湿もする

肌が乾燥して傷んでいる為、保湿もしなければなりません。熱が引いたら、しっかりと保湿クリームを塗ります。PCTの時は、リップクリームやワセリンなどを頻繁に塗って対策をしていました。

悪化を避ける為に紫外線を避ける

紫外線から肌を守る必要があります。日焼け跡に再び長時間、強い日光が当たると治るものも治りません。しっかりと保湿をし、太陽から患部を守り、事態が悪化しないように対策をしましょう。

まとめ|登山の日焼け対策は「露出を減らす」が基本

PCTや国内ロングトレイルを歩いて感じた結論は、とてもシンプルです。日焼け止めは必要ですが、それ以上に効果が大きかったのは「肌を隠すこと」でした。

  • 顔はSPF50+・PA++++を適量塗る
  • 耳はネックゲイターやサンシェードで覆う
  • 首は塗り直すより物理的に隠す
  • 岩場や雪渓では照り返しも意識する
  • 真夏の低山では熱中症対策を最優先にする

特に耳と首は、一枚のネックゲイターがあるだけで快適さが大きく変わります。

実際に僕が長距離で使い続けた使用感は、トレールマルチチューブゲーターのレビュー記事で詳しく紹介しているので、ネックゲイター選びで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

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