今回は、四国遍路とPCTで利用したモンベルアルパインパック60の紹介をしていきます。結論からして、僕には60Lで十分でした。ベースウェイト10kg越えの装備でも、4-5日分の食料を詰め込めました。この記事では、実際に使ってわかったメリット・デメリット・荷造り例を公開します。
モンベルアルパインパック60は必要十分
最初に、モンベルアルパインパック60は頑丈で必要十分な性能を持っていました。容量が大きく、トップリッドも使い勝手抜群です。使い込んでいくと、不便なところや改善してほしい点がいくつも出てきましたが、最新モデルでは概ね改良されているようです。
モンベルアルパインパック60の基本的な性能
アルパインパックの性能に関しては公式ホームページより次のようなものになります。
- 100デニール・ナイロン・リップストップ
- EVAフォームの背面
- 2.0kg ※重量はアクアバリアサックを含む重量。
- 容量60L
- 高さ82 x 幅32 x 奥行き24cm
容量としては、しっかりと60Lあると感じています。メーカーにより同じ60Lでも容量が少ない事がありますが、オスプレイなどと比較して同じくらい入ります。注意事項は、メイン一部屋の構造であることです。
アクアバリアサックに関して
四国遍路を行う時には、アクアバリアサックを使用しました。その評価は次のようなものです。
- ゴミ袋よりも頑丈
- 洗濯用袋として活用可能
- 取っ手があって取り出しやすい
- 完全防水で土砂降りでも安全
- アクアバリアサックのみでも街中の買い物で利用できる
アルパインパック60専用に作られており、ゴミ袋を使用するよりも頑丈で使い勝手がよかったです。記事がぶ厚いだけではなく、背面側でしっかりと固定できるうえ、取っ手を使用すればそのまま引き出せるのは大きなメリットです。
アクアバリアサックの気なったところ
アクアバリアサックの気になるのは、ザックとの相性です。正直、生地が厚くロールするのが難しいです。ザックはロールアップ式だから、ロールするのが難しくなると開閉の手間が増えます。また、ザック内を増やしてギリギリにするとロールするのも難しいです。
モンベルアルパインパック60を使った感想
モンベルアルパインパック60は、全体的に完成度が高いと思います。腰荷重がかかり、内容量も多い。雨蓋を使えば必要物を使う時もアクセスが良くて便利です。特に、しっかりと腰荷重をかける事ができたことは大きいと思います。半年間歩き続けるのに、腰荷重が難しいと肩が擦れてザックを背負えなくなります。

モンベルアルパインパックはお勧めできる
外付けを考えなければ、アルパインパックはとても使用しやすいです。ロングトレイルをする時には外付けがあると便利です。それでもお勧めなのは、次のような理由があります。
- 腰荷重がかかりやすい
- 背面フレームが頑強で信頼できる
- 背面長調整システムがある
- 一気室の構造
- 外側にチャック一つ
- 雨蓋がある
- 30kg以上詰めても安心安全の頑丈さ
PCTで利用している時は、常に20kgを越えていました。僕のベースウェイトは13kg近くあったため、食料や水分を込めると30kg近くに膨らんでいました。シエラ区間などでは、それこそ大量の食料にベアキャニスターを取り付けしていたため、かなりの重量です。
腰荷重がかかりやすい
腰荷重がしっかりとできるというのは、非常に大きなメリットです。6000kmを歩いた2025年度では、肩が痛くなることは一度もありませんでした。腰荷重がしっかりとかからないザックも無名メーカーや中華製ブランドでは多い為、注意が必要です。
腰荷重で歩けるため、正しい歩行姿勢と、自分のペースで歩き続ける事が出来ました。無駄に疲労をしないことは、長期にわたって歩き続けるには重要でした。これは、背面フレームがしっかりとしていることも影響しています。
PCT後半になると、徐々に腰ベルトの締め付けが甘くなりました。PCTを歩き終えたら、ベルト交換をした方がいいでしょう。修理すれば、更に使い込むことができます。
頑丈なつくりであること
PCTを歩いている間は大量の木々や草にぶつかり、山火事跡にザックを置くことになります。大量に傷ついたザックでしたが、幸いにして破れや切れというのはありませんでした。腰ベルトも、ベルトの締め付けが甘くなりましたが、経年劣化の範囲です。背面パッドも最後まで効果が維持でき、内部的な損傷も少なかったです。
背面長調整システム
モンベル独自の背面長調整システムは、有用だ。Sサイズ49cm、Mサイズ53cm、Lサイズ57cmと背面長を調整できます。ロングトレイルでは食料や水の関係で10kg以上の荷物を担ぐことになることも多いです。そのため、こうした背面長システムが必須になります。荷物の重量や荷重の位置に合わせて、背面長調整ができたのは非常に便利です。先に紹介した腰荷重がしっかりとかけ続けられた一つの理由です。
一つ問題があれば、肩部の位置で背面長を調整することです。背負う際に肩のハーネスが捲れてしまう事があります。それが煩わしくありました。
背面パッドも高性能だった
必要最低限のクッション性を確保しつつ、しっかりと排熱をしてくれる背面クッションでした。とはいえ、歩き始めて一時間もすると汗でグッショリと濡れてしまい不快感はあります。それでも、翌朝には乾いている事が多く、通しで使っていて不快だなと感じる瞬間はそこまで多くありません。
雷雨に打たれてずぶぬれになった際も、不快感はあったものの集中力を大きく阻害するほどではありませんでした。肩甲骨あたりと、腰部分と最低限の接地に抑えてくれたことが影響していると思います。
破損した個所
破損した個所は、ウエストポーチと干渉していたところでした。
- 腰ベルトの表面の布が切れ、フレームが出てきた
- 腰ベルトと背面パッドの接触箇所に穴
- 背面パッドの軽微の破れ
- 糸のほつれ
主な損傷はこのようなところでした。僕がこのザックを手放したのは、腰ベルトのフレームが表面に出て来てしまったからです。ミシンなどがあれば、当て布で補修できます。
モンベルアルパインパックのレビュー
最後にレビューですが、非常にお勧めできるバックパックであると言えます。夏時期の長期縦走から、冬の一泊二日の登山まで対応できています。またアルパインパックであるため、外付けが難しいこともあり、スリムにパッキングが仕上がるのもお勧めな要因です。

アルパインパック60の評価
モンベルアルパインパックのレビュー評価としては、十分お勧めできるザックです。個人的にお勧めできる理由は、次の通りです。
- 腰荷重ができる事
- 重量に耐える事ができ、外部刺激にも強い頑丈さがある
- 背面長調整がある程度可能である
この三つの内容で、僕はこのザックを高く評価しています。特に、腰荷重がしっかりとできて、保持できることも大きなメリットです。背面のEVAフォームは柔らかく、背中を痛めたり汗で蒸れて苦労することもありませんでした。
正直、このザックが3万円で手に入るのは魅力的です。YAMAHACKでも紹介してあります。
高レベルの出来をしているバックパック
腰荷重ができて、重たい重量にも耐えられる。そして、ある程度ではあるが背面長も調整可能である。これらは非常に大きなメリットだ。有名メーカーでも、腰荷重が甘いつくりであることもある。このザックは、しっかりと腰荷重をかけながら長期歩行をしても支え続けてくれる。抜群の安定感は、安心して歩きハイキングを楽しむ事につながります。
トップリッドの有用性
トップリッドは非常に便利だ。公式HPでも紹介されているが、このトップリッドは、外して小型ポーチ、ショルダーバックとして利用可能だ。これは7L程度の用量があり、アタックサックとして活用できる。トップリッドがあるため、ロールアップ方式でもアクセス性が良くて便利です。
ショルダーバックとして利用する場合は、最初から付属しているベルトを利用することになります。トップリッド本体のサイズが小さい為、大きな期待はできないアタック時に貴重品を入れるくらいには利用できます。
ロールアップ方式はメリットが少ない
ロールアップ方式は開口部が大きいという事がメリットと言われています。しかし、これは従来の開閉方式と比較しても大きなメリットとは言えません。また、雨蓋があるため外付けをすることも難しいでしょう。あまり、このロールアップはメリットであるとは言えないように感じました。
モンベルアルパインパックがお勧めの人

個人的には、モンベルアルパインパックはよくできているバックパックでした。このバックパックを利用するのに向いているのは、次のような方です。
- 軽量化を目指さないタイプであること
- 商品を実際に見て試してから購入したい人
- 頑丈で長期間使えるザックが欲しい人
- 外付けを初めから期待していない人
- 一気室のザックで良い人
- 多機能を求めないシンプルな構造が良い人
この条件のうち、複数個を満たすことができればお勧めできます。特に「軽量化しない」という選択肢は重要です。軽量化を目指すタイプの方には、2kgというザック重量はお勧めできません。
まとめ;アルパインパック60のレビュー
今回は、酷使したアルパインパック60のレビューをしてきました。個人的には求められている性能をしっかりと発揮していると思います。バックパックを選ぶのは難しい所ですが、海外のメーカーなどと比較しても、十分しっかりとした作りで、お勧めできると思います。
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