今回は僕が国内外のロングトレイルで使用したDABADAのトレッキングポールのレビューをしていきます。個人的には初心者におすすめのトレッキングポールですが、向かない方もいます。最初からLEKIなどの高級ブランドを買う前に確認しましょう。
今回は自分の経験をもとに、お勧めの人、お勧めしない人に関して詳しく紹介していきます。また、トレッキングポールについての詳細はこちらまで。
DABADAのトレッキングポールの耐久性は?

最初に、壊れた個所などを部位ごとに簡単に紹介します。
| 部位 | 状態 |
|---|---|
| シャフト | 曲がったが使用継続 |
| グリップ | グリップに摩耗あり、劣化アリ |
| ストラップ | 鹿に噛まれた、汗臭い |
| ロック | 緩みやすい・砂が噛む |
| 先端 | 交換・摩耗 |
DABADAのポールで6000km歩く中で、ポールが曲がり、先っぽは少し損傷していました。しかし、歩行には問題がない程度の損傷で済んでいます。また、ポールが曲がった原因も、渡渉や残雪歩行でした。
重量に関しては想像以上に軽い
片手で振り回すには重いです。しかし、これを使用して歩行する分には、丁度良い重さでした。正直、初日だけでは「軽いな」と感じることもありました。それが数十日続くと「丁度いいな」になります。他ブランドと比較すると、確かに重たいですが、僕にとっては「重たいから交換だ」というほどの重さではありませんでした。
人によっては重い
PCTで歩いている時に、たくさん意見交流をしました。カーボン製の超軽量ポールを使用している人からは「これを毎日9時間?本気か?」といわれました。どうやら、カーボン製の軽量ポールを使用し続けている人からは、重たいようです。
トレッキングポールのメンテナンス方法
基本的には泥や砂を落とし、先端にキャップを嵌めておくだけです。具体的には下記です。
- 泥を流してから収納する
- ネジ部は分解して砂を落とす(ネジ山が潰れる)
- 完全に濡れた日は拭き取る
- 長さ変更を減らす
- 使わない時は日光を避ける
直射日光は加水分解につながる為、できるだけ避けましょう。
6000km使って壊れなかったもの・交換したもの
| 項目 | 6000km後 |
|---|---|
| シャフト | 曲がったが使用可能 |
| グリップ | 摩耗あり |
| ストラップ | 使用可能(臭いは別) |
| 石突き | 摩耗・交換 |
| バスケット | 数回交換 |
| ロック | 定期清掃で継続使用 |
単純に距離を比較することは難しいかもしれませんが、参考までに。自分の場合、上記のような形で使用していました。
僕がDABADAのトレッキングポールを選んだ理由
「どうして高価なLEKIやブラックダイヤモンドではなく、DABADAを選んだの?」これはよく聞かれる質問です。理由は非常に単純4つだけでした。
- 値段が安かった
- アルミ製だった
- 長さ調整ができた
- とりあえず実験してみたかった

当時は「トレッキングポールが本当に必要なのか」半信半疑でした。いきなり2万円近いポールを購入する気にはなれず、「まずは安い物で試してみよう。」そう考えて購入しました。
結果として、PCT約4,200kmと国内のロングトレイルを含め、数年間使い続けることになります。
DABADAのデメリットとメリット
| 良かった | 気になった |
|---|---|
| 価格(安価) | ネジが緩む |
| アルミで折れない | 重い |
| 5000km以上使えた | グリップ含め作りが安っぽい |
安価モデルという事だけあって作りが雑に感じる所はあるし、実際にグリップ付近のつくりには雑味を感じます。所見ではグリップがコルクのように見えますが、実際に握ってみるとそれは全部スポンジでした。
ネジ式ロックは緩みやすい
様々な「値段相応」の中で一番気になったのは、長さ調整部分です。DABADAはねじ込み式なので、歩いている最中に少しずつ緩んできます。突然縮むほどではありませんが、週に何度かは締め直していました。
そのため、僕はできるだけ長さを変えないようにしていました。寝る時も伸ばしたままにして眠るし、歩いている時に登りや平地では若干長いのを我慢して使用しました。下りに標的を合わせて、それ以外の時はグリップの中央ではない所を握る感じです。
調整回数を減らせば、ネジ部分の摩耗も少なくなります。長期間使うなら、意外と重要なポイントです。
バネ(アンチショック)は正直いらなかった
もう一つ気になったのが、アンチショック機構です。一見すると、腕への負担を減らしてくれる便利な機能に思えます。しかし、僕には合いませんでした。
理由は、「体を支えたい瞬間に沈み込む」からです。川で流されそうになったり、転倒しそうなところを支えてくれなかったりと、意外とこの機能に苦しめられています。トレッキングポールを保護するための機構ですが、その分自分が苦しんでいるのかなと。
川で流されそうになった時の話
PCTでは何度も渡渉しました。ある日、流れの速い川で足を滑らせ、僕はとっさにポールを川底へ突き刺します。
「助かった。」
そう思った瞬間、アンチショック機構が作動しました。急に突き出したポールは見事に支えとなったのですが、ポールが数センチ沈み込み、支えられると思っていた身体が一気に崩れます。
そのまま顔から川へ飛び込むことに。幸い大きな怪我はありませんでしたが、あの瞬間、僕の中では「アンチショックはいらない」という結論になりました。
DABADAはネジが緩むか?
ネジ締めが甘い時や、砂が噛みこむと「簡単に緩みます」というのが答えです。正直、PCT中では半月に一度は緩んでいたと思います。休憩明けや、朝早く歩くときなどは、しっかりと固定しているのかを確認して歩きだした方が良いでしょう。そうしなければ、ねじのロックが徐々に緩んでしまいます。
高級ストックはやっぱり良かった
PCTでは、LEKIやブラックダイヤモンドを使っているハイカーも非常に多くいました。実際、忘れ物を届けるために、知人のLEKIを少しだけ借りたことがあります。その時に感じたのは、「やっぱり全然違う」ということでした。
| 比較 | DABADA | LEKI |
|---|---|---|
| 振り心地 | やや重い | 軽い |
| ロック | ネジ式 | レバー式 |
| グリップ | スポンジ | コルクで快適 |
| 長距離疲労 | 普通 | 少し楽に感じた |
DABADA / LEKI 比較
| 項目 | DABADA | LEKI |
|---|---|---|
| 価格 | ◎ | △ |
| グリップ | ○ | ◎ |
| ロック | △ | ◎ |
| 耐久性 | ○ | ◎ |
| 作り込み | △ | ◎ |
簡単な表にまとめましたが、表のような印象を受けています。やはり、価格相応のDABADAと計算して作りこまれてるLEKIその他高級ブランドという印象ですね。
DABADAをおすすめしない人
| 向いていない人 | 理由 |
|---|---|
| UL装備で軽さ最優先 | 約300g超で重め |
| ワンタッチ調整したい | ネジ式ロックだから |
| ワンポールテントを毎回使う | ロックの信頼性を重視したい |
| 長期縦走を快適性重視で歩く | グリップ・振り心地は価格相応 |
このような方にはあまりお勧めできません。特に、アレルギーの方は絶対に使用しないでください。また、テント設営にトレッキングポールを使用したい場合は、信用と信頼が高いブランドの方が良いでしょう。
ワンポールテントなら高級モデルがおすすめ
もし、トレッキングポールでテントを設営するなら、僕はLEKIやブラックダイヤモンドをおすすめします。理由は簡単で、設営にも使うからです。
歩行中だけなら多少曲がっても問題ありません。しかし、テントを支えるポールまで曲がってしまうと、設営できなくなる可能性があります。
PCTでも、折れたカーボンポールを前に困っているハイカーを何人も見ました。軽量化には非常に優れていますが、その分、一本のポールへ役割を集約している
DABADA初心者におすすめできる?
個人的にはアリだと思います。続くか分からない登山という趣味に、いきなり一万円越えのトレッキングポールを購入するのは難しいです。初心者で、ひとまずロングトレイルを歩くからや、縦走を行うから必要である、というパターンであればおすすめです。
耐久性を含めて、十分DABADAのトレッキングポールは初心者にお勧めできます。
DABADAのトレッキングポールを6000km使った僕の結論
結論から言えば、DABADAは「最初の一本」として十分おすすめできるトレッキングポールです。
実際にPCT約4,200kmと国内のロングトレイルを合わせて累計6,000km以上歩きましたが、シャフトは曲がっても使い続けられ、先端やグリップを除けば大きな故障はありませんでした。価格を考えると、耐久性は想像以上だったと感じています。
もちろん欠点もあります。ネジ式ロックは緩みやすく、グリップや作り込みは高級モデルには及びません。LEKIやブラックダイヤモンドを触った時には、振り心地やロックの快適さの違いもはっきり分かりました。
それでも、「トレッキングポールが自分に必要か分からない」「まずは縦走やテント泊で試してみたい」という人なら、DABADAは十分に選択肢になります。
高価な道具を最初から買う必要はありません。まずは一本持って山を歩き、自分の歩き方に本当に必要かを確かめること。その経験こそが、次の一本を選ぶ一番確かな基準になると思います。
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