登山やロングトレイルを歩いていると、靴の中に砂や小石が入ってくることがあります。少しぐらいなら気にならないと思うかもしれませんが、何時間も歩いていると、この小さなストレスが意外と大きくなります。正直ウザイ。
そんなときに便利なのが「ゲイター」です。ゲイターは、靴とパンツの間にある足首付近を覆うことで、砂や小石、雨水などが靴の中へ入るのを防いでくれる装備です。
この記事では、僕がロングトレイルでゲイターを使って感じたメリットと、実際に使って分かった注意点について紹介します。
ゲイターには種類がある
あまり知られていないですが、ゲイターはロングタイプとショート丈タイプがあります。僕はメイン使用はロング丈でしたが、ロングトレイルではショート丈を選択していました。理由は単純で、持っているロング丈のゲイターが黒色だったからです。暑い。
ロング丈のゲイター
ロング丈のゲイターは非常に便利です。足首から膝下までしっかりと覆ってくれるため、冬場でも夏場でも活躍します。ある程度の通気性がないと、夏は汗が籠ってびしょびしょだし、冬は寒いです。一方で、しっかりとした製品を選べば大丈夫でした。
商品名としては「アルパインゲイター」などで検索してみればよいかと思います。
日焼け対策にもなる
暑い夏に、季節や天候の読めないロングトレイルで、長ズボンだけで歩くのは難しいです。多くのハイカーが、短パンで歩く為ベースレイヤーをしていない時は足の日焼け対策にも使えます。僕は富士山登山や、南アルプス縦走で使用していました。
雨に降られた時や、ヒルや虫が心配な区間でも安心してズカズカ歩けて快適でした。
安価な商品には注意
快適性を上げる一方で、安価製品は防水性を高める一方で通気性が無いです。通気性が無い為、汗が籠って内部結露。グッショリと濡れ、物凄く不快な経験をしたことがあります。安価モデルを購入する際には、商品をしっかりと吟味してからがいいでしょう。
失敗すると、汗で靴下が濡れるだけではなく、水滴が自分の足に接触してかなり不快です。
ショート丈のゲイター
ショート丈のゲイターは足首周りだけを覆い隠すものです。トレイルランニングをしている方が使っている印象ですね。ロングトレイルで使用するのは、主にこちらです。着脱が簡単で、アウトドアショップでも入手性が高く、柄も豊富でした。
ショート丈のゲイターの方が素材の種類が多い印象です。防水性や撥水性のあるもの、伸縮性のある生地のモノから、サポーターのようなタイプのモノがありました。固定方法が各ブランドで異なり、そこに思想の差が生まれていますね。
ショート丈はロングで多く使う
個人的にはそんな印象ですね。軽いし小さいし、シューズもトレランシューズですからね。僕のように日焼けを気にしないハイカーであれば、そんな物かもしれません。日焼け気にしなくなってからは、トレランシューズでロングトレイルする時は、普通にショート丈のモノを選びます。
ゲイターを使って感じたメリット

ゲイターは、靴そのものの性能を変える装備ではないですが、歩く際の快適性は大幅に上昇すると思います。少なくとも、鬱陶しい小石や砂は入らなくなりました。
靴と足の周辺にある「隙間」を埋めることで、歩いているときに起こる細かなトラブルを減らしてくれます。
砂や小石が靴の中に入るのを防げる
僕がゲーターを使っていて、特に便利だと感じたのが砂対策です。特に、砂浜や砂漠などの、砂の粒が細かくサラサラな地形は恩恵が大きいですね。
トレイルを歩いていると、靴の履き口から砂や小石が入ってくることがあります。少しなら気にしなくてもいいのですが、たくさん入る。しかも、その状態で長時間歩いていると話は変わります。靴の中に入った砂が足の裏に残ったまま歩き続けることになるため、途中で何度も砂を出す必要があります。
そのうち面倒になって、砂を出さなくなりますがそうするとすぐに靴下が破れてしまいます。靴下の破損は、結構重大なミスにつながりかねない為、非常にシビアな問題です。
ロングトレイルでは「小さな不快感」が積み重なる
ロングトレイルでは、一つひとつは大したことのない問題でも、それが何時間、何日、何週間と積み重なります。砂や小石が靴に入るというのは、正直かなり面倒で積み重なると無駄な動作も増えます。
ゲイターは、ヒル対策のイメージがありましたが、それ以上に活躍します。
- 靴の中に砂が入る
- 小石が入る
- 朝露で足元が濡れる
- 草むらを歩く
- 虫が足元に付く
といった小さな問題を減らしてくれるゲイターは、思っていた以上に役立ちました。特に、朝露のあの日にゃりとした感触に悩まされないのは、幸せです。
朝露や雨水が靴の中へ入るのを防ぐ
ゲーターは雨具というほどのものではありませんが、足首付近から直接入ってくる水を防ぐのにも役立ちます。特に朝のトレイルでは、草木についた朝露でパンツや靴の周辺が濡れることがあります。
また、雨の中を歩いていると、パンツを伝ってきた雨水が足首付近から靴の中へ入ってくることもあります。ゲイターを装着していれば、こうした足首付近からの水の侵入を減らすことができます。
もちろん、ゲイターを付ければ靴が濡れなくなるわけではありません。靴を守る装備ではないし、ゲイターは防水性が無いタイプも存在するからです。
僕が便利だと感じたのは、あくまで「靴の履き口から直接入ってくるものを減らせる」という部分です。
虫やヒルなどへの対策にもなる
ゲイターは、足元の虫対策にも使えます。日本にいた時はこの使用が多く、他には火山灰対策で使用していました。そのため、国内のロングトレイルではあまり活躍することがなかったです。
草木の多い場所を歩いていると、足首付近に虫が付くことがあります。また、ヒルがいる地域では、足首周辺を覆うこと自体が一つの対策になります。もちろん、ゲイターだけで虫やヒルを完全に防げるわけではありません。
それでも、靴とパンツ、靴下の間にある露出した部分を覆えるというだけで、足元の安心感は変わります。一枚覆っているというのは安心感もありました。
安価で伸縮性があり、使い勝手がいい
ゲイターにはさまざまな種類がありますが、僕が使ってきたタイプは比較的安価で、伸縮性もありました。そのため、靴に合わせやすく、装着していてもそれほど邪魔になりません。
ロングトレイルでは荷物を一つ増やすことに抵抗があることもありますが、ゲイターは小さく、使い道もはっきりしています。「これがないと歩けない」という装備ではありません。
それでも、一度使ってみると「あると便利だな」と感じるタイプの装備だと思います。
ロングトレイルで使って分かったゲイターのデメリット

便利なゲイターですが、長距離を歩いていると気になる部分もありました。特に気になったのが、耐久性と固定方法です。この二つは、構造上の問題なのかそういうものなのか。少しだけ悩みますが、諦めるのが良いのかなと感じてしまっています。
ゲイターは消耗品と考えたほうがいい
ゲイターは足首周辺に装着して歩くため、草木や岩などに触れる機会が多くなります。僕の場合、ロングトレイルを歩いている途中で草木に当たって破れたり、擦れて破れたりすることがありました。特に、踝の下あたりで破ける事が多く、歩き方を工夫していたのですが改善できませんでした。
使い方や製品によっても違うと思いますが、少なくとも僕が使った経験では、靴のように長期間使い続ける装備ではありませんでした。
焚火で破損したという人もいた
トレイルでは、焚火をするハイカーと出会うこともあります。僕は何度か一緒にキャンプファイアーを囲み、焼き魚を食べたりしました。その時、ゲイターが焚火で焼かれてしまったというハイカーにも出会いました。
もちろん、これはゲイター自体の耐久性とは別の話です。ただ、ゲイターは薄い生地で作られているものも多く、使っているうちに破れたり傷んだりする可能性があります。幸い、火傷はなかったそうですが、綺麗に燃えてらしいです。
僕はゲイターについては、長く使える一生ものの装備というより、消耗品として考えるほうがいいと思っています。
踵側の固定が外れやすい
もう一つ気になったのが、踵側の固定です。ゲイターは靴紐や踵側の部分を利用して固定するものが多く、僕が使用したものでは踵側のマジックテープが外れやすいことがありました。
マジックテープが剥がれてしまうと、踵側をしっかり固定できません。歩いている途中で何度も直すことになると、これも地味にストレスになります。ロングトレイルでは、一度や二度なら気にならないことでも、それが何百キロ、何千キロと続くと無視できなくなります。
ゴムで固定するタイプにも弱点がある
踵側をゴムで固定するタイプもあります。僕自身は使用していませんが、実際に使っているハイカーからは、意外と不満の声がありました。
- ゴムが切れることがある
- ゴムの耐久性が心配
- ゴムの感触が気に食わない
- ゴムのある位置が不安
という話を聞きました。つまり、マジックテープにもゴムにも、それぞれ弱点があります。ゲイターを選ぶときは、生地そのものだけでなく、どうやって靴に固定するのかも確認しておいたほうがいいでしょう。
ゲイターは「必要不可欠」ではない
ここまで書いておいてですが、ゲイターはすべての登山者に必要な装備ではありません。砂や小石が入りにくい場所を歩くのであれば、ゲイターがなくても困らないことがあります。僕もあまり持ち歩かないタイプです。
反対に、砂や土の多いトレイル、草木の多い場所、朝露のある環境などでは、あるだけで快適になることがあります。僕の場合は、ロングトレイルを長時間歩くことが多いため、ゲーターの恩恵をかなり感じました。
「必要かどうか」ではなく、自分が歩く場所で足元にどんな問題が起きるのかを考えて選ぶのがいいと思います。
ゲイターは地味だけど、ロングトレイルでは便利な装備
ゲイターは、靴やザックのように目立つ装備ではありません。しかし、実際に長い距離を歩いてみると、こうした小さな装備が歩きやすさを大きく左右することがあります。
僕がゲイターを使って特に便利だと感じたのは、以下のような部分です。
| メリット | 実際に感じたこと |
|---|---|
| 砂・小石対策 | 足首から靴の中へ入るのを防げる |
| 朝露対策 | 足首付近からの水の侵入を減らせる |
| 雨対策 | 靴の履き口から入る雨水を減らせる |
| 虫対策 | 足首周辺の露出を減らせる |
| ヒル対策 | 足首周辺を覆うことで対策の一つになる |
| 価格 | 比較的導入しやすい |
| 伸縮性 | 靴に合わせやすく使いやすい |
一方で、
- 草木などで破れる
- 擦れて破れる
- 固定部分が外れる
- ゴムやマジックテープなどにも弱点がある
といった問題もあります。
ロングトレイルでは、靴そのものだけでなく、靴の周辺をどう快適にするかも大切です。
もし靴の中に砂が入ることに悩んでいるなら、一度ゲーターを試してみると、その便利さが分かるかもしれません。
僕自身は、長距離を歩くときには「なくても歩けるけれど、あるとかなり楽になる装備」の一つだと感じています。
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