登山のネックゲーターは必要?選び方・使い方を6000km歩いた僕が解説

知識や経験
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登山用品を探していると、「ネックゲーター」「ネックチューブ」「バフ(BUFF)」という言葉を目にすることがあります。首に巻いて使うだけのように見えますが、実際には日焼け対策や汗対策、風よけなど、いくつかの用途があります。

僕自身、PCTを含めて6000km以上を歩いてきた中でネックゲーターを使ってきました。ただ、ネックゲーターは「登山をするなら必ず必要な道具」というものではありません。何のために使うのかによって、必要性も選ぶべき製品も変わります。

この記事では、ネックゲーターをこれから購入する人に向けて、紹介していきます。実際の具体的な使い方や、僕がPCTで長期間使った製品については、それぞれ別の記事で詳しく紹介しています。

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結論|ネックゲーターは「目的がある人」に便利な道具

登山でネックゲーターを使うか迷っているなら、まずは「何のために使いたいのか」を考えてみてください。ネックゲーターが活躍する代表的な場面は次のとおりです。

目的ネックゲーターとの相性
首の日焼け対策おすすめ
汗を拭う・汗対策蒸し暑いが吸収速乾性は良い
首への風対策風での疲労感はない
防寒バラクラバと同程度
砂ぼこりなどの対策砂漠でも問題はなかった
顔周辺の日差し対策顔表面は対策できない
虫対策アメリカの蚊は服の上から容赦なし
何通りにも使える小物が欲しい使い方の種類が多く工夫次第

特に夏の登山では、首は日焼けしやすい一方で、長袖や帽子だけでは覆いにくい場所です。また、首に巻くだけでなく、製品によっては顔や頭まで覆えるため、一つ持っていると使い道を変えられます。

一方で、首を覆うことで暑く感じる人もいます。そのため、「登山者ならネックゲーター」という考え方ではなく、自分が困っていることを解決できるかどうかで判断するのがおすすめです。

ネックゲーターとは?

ネックゲーターは、筒状になった布を首などに装着して使う商品です。一般的には伸縮性のある薄手の生地が使われ、首に巻いたり、顔まで引き上げたりして使用します。商品ごとに素材や厚さは異なり、夏向けの薄手・速乾タイプから、冬の防寒を目的とした保温性の高いタイプまであります。

  • ネックゲーター
  • ネックチューブ
  • チューブバンダナ
  • フェイスカバー
  • バフ

など、似たような商品が販売されています。それぞれ、ブランドやメーカーによって呼び方が異なります。

「BUFF」はネックゲーターの名前ではない

ここは少し分かりにくいところです。「バフ(BUFF)」と呼ばれているものの中には、ブランドとしてのBUFFの商品があります。

BUFFは多機能なチューブ状のネックウェアを展開しているブランドで、Original EcoStretchなどは首だけでなく、顔や頭などにも使える製品です。公式では4方向ストレッチやシームレス構造、UPF50などを特徴として紹介しています。

そのため、「BUFF=ネックゲーターという商品ジャンルそのもの」ではありません。「ネックゲーターを探していたらBUFFという商品が出てきた」というくらいに考えると分かりやすいと思います。

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登山でネックゲーターを使うメリット

ネックゲーターの大きな特徴は、一つの用途だけに限定されないことです。多用途で使い勝手が良いという、登山で必要な要素を満たしています。また、着用しても50g程度で済むことも大きなメリットです。

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首の日焼け対策に使える

登山では顔や腕の日焼け対策をしていても、首の後ろや側面が無防備になりがちです。特に夏の稜線では日差しを遮るものが少なく、首を覆うことで日焼け対策がしやすくなります。ただし、UVカット性能は製品によって異なります。

例えばモンベルのトレール マルチチューブゲーターは、公式に紫外線遮へい率90%以上とされています。一方、BUFFのOriginal EcoStretchにはUPF50の製品があります。そのため、「ネックゲーターだからUV対策になる」と一括りにするのではなく、商品ごとの紫外線対策性能を確認することが重要です。

汗対策に使える

夏の登山では、首から流れてくる汗が気になることがあります。速乾性や吸水拡散性を備えた製品なら、汗を処理するための小物としても使えます。モンベルのトレール マルチチューブゲーターも吸水拡散性と制菌、消臭機能を備えています。

ただし、ここも「汗を吸えば何でも快適」というわけではありません。生地が厚すぎれば暑く感じることもあるため、夏に使うなら通気性や速乾性を重視したほうがいいでしょう。

風を防ぐために使える

稜線などで風が強くなると、首元から冷気が入ってきます。ネックゲーターで首を覆うだけでも、風が直接肌に当たるのを防げます。

夏の標高の高い場所では「暑さ対策」と「風対策」が同時に必要になることもあるため、ネックゲーターは単純な防寒具とは少し違った使い方ができます。

顔まで覆える

製品によっては、首だけではなく鼻や口のあたりまで引き上げて使用できます。砂ぼこりや乾燥した空気が気になる場所では、顔を覆うための布として使うこともできます。BUFFのOriginal EcoStretchも、首や鼻、頭部などを覆う多機能な使い方を公式に案内しています。

ただし、具体的な「何通りの使い方ができるか」は製品によって異なります。ネックゲーターの具体的な使い方については、別記事で詳しくまとめています。

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ネックゲーターのデメリット

便利な一方で、誰にでも必要というわけではありません。ここでは、実際に使ってみて簡易j他デメリットを紹介します。

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夏は暑く感じることがある

首を布で覆う以上、何も着けていない状態より暑く感じる可能性があります。特に厚手の生地や保温性を重視した製品を夏に使えば、暑さの原因になることもあります。夏用を選ぶなら、薄手で通気性があり、汗をかいても乾きやすいものを選ぶほうが使いやすいでしょう。

首への締め付けが気になることがある

ネックゲーターは頭から通して使うため、サイズや伸縮性によってフィット感が変わります。きつすぎれば不快ですし、緩すぎればずれてしまいます。

長時間歩く登山では、この「なんとなく気になる」という感覚が意外と重要です。スペックだけで決めず、可能なら実際に着けてみて、首や顔周辺に違和感がないか確認したいところです。

用途によってはタオルや帽子で代用できる

ネックゲーターがなければ登山できないわけではありません。首の日焼けなら日焼け止め、汗ならタオル、防寒ならネックウォーマーなど、目的によって代替できるものがあります。

だからこそ、僕はネックゲーターを「必須装備」とは考えていません。複数の用途を一つでこなせることに価値を感じる人向けの道具だと思っています。

登山用ネックゲーターの選び方

ネックゲーターを選ぶときは、価格やブランドだけを見るのではなく、まず使う季節と目的を決めます。

夏に使うなら「薄さ・通気性・速乾性」

夏の登山で使うなら、まず暑くなりにくいことを優先したいところです。

  • 生地の厚さ
  • 通気性
  • 吸汗速乾性
  • UVカット性能
  • 伸縮性
  • 肌触り

特に「日焼け対策」と「汗対策」の両方をしたい場合は、UV性能だけでなく、汗をかいたときの快適性も確認します。

日焼け対策ならUV性能を見る

「首を隠せればいい」と考えるのではなく、商品に紫外線対策の表示があるか確認しましょう。UVカット率やUPFなど、メーカーが示している性能を確認することで、商品同士を比較しやすくなります。

ただし、製品の性能表示はその製品の生地や条件に基づくものです。「ネックゲーターを着けているから日焼けしない」と考えず、露出している部分には別途日焼け対策が必要です。

登山の日焼け対策そのものについては、別記事で詳しくまとめています。

登山の日焼け対策完全ガイド|顔・首・耳を守る方法と暑さ対策
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冬に使うなら保温性を見る

冬は夏とは選ぶ基準が変わります。薄手の速乾タイプではなく、保温性能を確認しましょう。メリノウール素材などにすると、暖かくて匂いの発生も抑える事ができます。

  • 保温性
  • 防風性
  • 生地の厚さ
  • 起毛の有無

同じ「ネックゲーター」という名前でも、夏用と冬用では性格がかなり違います。そのため、「ネックゲーターなら一年中同じものを使える」と考えるより、自分が使う季節に合わせて選ぶほうが失敗しにくいでしょう。

長時間使うなら肌触りも重要

登山では数時間、場合によっては一日中身につけることになります。

「スペック上は良いけれど、着けていると気になる」

という製品は避けたいところです。伸縮性や縫い目、肌触り、締め付けなどは、実際に身につけてみないと分かりにくい部分です。

特に顔まで引き上げて使う予定なら、首だけで使用するときとは違ったフィット感も確認しておきたいところです。

僕がネックゲーターを選ぶときに重視すること

僕の場合、ネックゲーターを選ぶときに「機能が多いか」だけを重視しているわけではありません。長距離を歩いていると、結局は着けていて邪魔にならないことが重要になります。何千km歩く中では、少しの違和感でも積み重なります。

  1. 自分の使いたい季節に合っているか
  2. 暑くなりすぎないか
  3. 汗をかいても不快になりにくいか
  4. 首や顔を覆ったときに苦しくないか
  5. 日焼け対策として必要な性能があるか
  6. 複数の用途に使えるか

という順番で考えます。「高機能だから良い」ではなく、自分が実際に使う場面で邪魔にならないかを優先しています。やはり、長期間の使用を考えると不快感と使用場所に合うかは重要です。

ネックゲーターはどんな人におすすめ?

ここまでをまとめると、ネックゲーターは次のような人と相性がいいと思います。

  • 首周りの日焼け対策をしたい人
  • 汗をかきやすく首周りの汗疹が気になる
  • 多用途に仕える軽量なものが欲しい
  • 首周りの対策を行いたい

このような人にとっては、唯一無二の味方になってくれるでしょう。

日焼け対策をしたい人

首までしっかり覆いたい人には使いやすい道具です。特に日差しの強い季節に長時間歩く人なら、一枚持っておく価値があります。日本夏場の炎天下でも、首周りをしっかりと保護し日焼けや風から守ってくれます。

汗をかきやすい人

吸汗速乾タイプなら、汗対策の一つとして使えます。夏の登山や長時間のハイキングとの相性が良いでしょう。汗をかき始め給水が始まると少し湿って気になりますが、直ぐに乾き始め気化熱で涼しくなります。

一つの道具を何通りにも使いたい人

首だけでなく、顔や頭などにも使える製品なら、複数の小物を持つ必要を減らせます。荷物を減らすというより、一つの道具の使い道を増やしたい人に向いています。マスクやキャンプ変わりとして使用する方法もあります。

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首元の風が気になる人

稜線などで風を受けることが多い人にも便利です。ただし、冬の防寒を目的とするなら、薄手の夏用ではなく保温性のある製品を選びます。

ネックゲーターは「必要か」より「何に使うか」で考える

ネックゲーターは、登山に必ず必要な道具ではありません。僕自身も「登山者なら全員持っておくべき」とは思いません。

  • 首の日焼けが気になる
  • 汗が気になる
  • 稜線で首元が寒い
  • 顔まで覆いたい
  • 一つの小物を複数の用途に使いたい

という人にとっては、かなり便利な道具です。そして選ぶときに一番大切なのは、「ネックゲーターだから何でもいい」と考えないことです。夏に使うのか、冬に使うのか。日焼け対策なのか、汗対策なのか。それとも防寒なのか。

目的によって、適した素材や機能は変わります。僕ならまず用途を決めて、そのあとに製品を選びます。

僕が実際に使ったネックゲーター

僕が長距離歩行で実際に使い込んだものの一つが、モンベルの「トレール マルチチューブゲーター」です。この製品については、単なるスペック紹介ではなく、PCTで実際に使い続けた経験をもとに別の記事で詳しくレビューしています。

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実際に長距離で使って分かった、

  • どのような場面で便利だったか
  • 使い続けてどうなったか
  • 気になった点
  • どんな人に向いているか

については、そちらで詳しく紹介しています。また、ネックゲーターを「どう使うのか」を知りたい人向けには、実際の使い方をまとめた記事も用意しています。

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よくある質問

ここでは簡単に、自分も持っていた疑問や聞かれたことなどの解答をしていこうと思います。

ネックゲーターとネックウォーマーは何が違いますか?

一般的には、ネックゲーターは薄手で伸縮性のある筒状のものが多く、汗や日焼け対策などにも使われます。一方、ネックウォーマーは防寒を主目的として、厚手や保温性の高い素材を使ったものが多くなります。

ただし、明確な境界があるわけではなく、製品によって用途は重なります。

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BUFFとは何ですか?

BUFFは多機能なネックウェアを展開しているブランドです。そのため「バフ」という言葉がネックゲーター全般を指すように使われることがありますが、BUFF自体はブランド名です。

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夏でもネックゲーターを使えますか?

使えます。ただし、夏に使うなら薄手で通気性や吸汗速乾性に優れた製品を選ぶほうが快適です。日焼け対策を目的にするなら、UVカット性能も確認しましょう。夏場で使用するのであれば、UPF50を目標に商品を探していましょう。

ネックゲーターは暑くないですか?

人によります。首を覆う以上、何も着けないより暑く感じることはあります。特に夏は、生地の厚さや通気性によって快適性が大きく変わります。

登山にネックゲーターは必要ですか?

必須ではありません。日焼け、汗、風、防寒など、ネックゲーターで解決したい問題があるなら便利です。逆に、特に困っていないのであれば無理に購入する必要はありません。

まとめ

ネックゲーターは、単純に首を覆うだけの道具ではありません。

  • 日焼け対策
  • 汗対策
  • 風対策
  • 防寒
  • 砂ぼこりなどの対策
  • 顔や頭を覆う

など、目的に応じて使い分けることができます。一方で、すべての登山者に必要なわけではありません。だからこそ、選ぶときは「人気の商品はどれか」よりも、「自分は何のために使うのか」から考えることをおすすめします。

夏なら通気性や速乾性、日焼け対策ならUV性能、冬なら保温性というように、目的に合った製品を選べば、ネックゲーターは小さな装備ながらかなり使い道の多い道具になります。

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