登山用ソフトボトルおすすめ・選び方|ロングトレイルで使って分かったメリットと注意点

知識や経験
この記事は約15分で読めます。

ロングトレイルで水を運ぶなら、僕はソフトボトルをおすすめします。これまで長距離を歩いてきた中で、ソフトボトルは単に「軽い水筒」というだけではなく、浄水しやすい、使わないときに邪魔にならない、大量の水を持ち運びやすいというメリットがありました。

特に長期間歩くロングトレイルでは、ハードボトルよりもソフトボトルのほうが使いやすいと僕は感じています。

一方で、ソフトボトルには「冷たい水を運びにくい」「夏は水が非常に熱くなる」「乾燥させにくい」といったデメリットもあります。

この記事では、実際にロングトレイルでソフトボトルを使ってきた僕が、登山で使うならどのようなものを選べばいいのか、メリットと注意点を紹介します。

おすすめの水筒はこちらから

ロングトレイルならソフトボトルがおすすめ

僕がロングトレイルでソフトボトルをおすすめする一番の理由は、水を持ち運ぶこと以外にも使いやすいからです。

例えば、山では水場で水を汲んで浄水することがあります。このとき、ソフトボトルなら水を入れた後に浄水器と接続して、そのまま浄水することができます。また、飲み終わった後は潰してコンパクトにできます。水が必要なときには大容量の容器として使い、水を使い切った後にはザックの中で場所を取らない。

この「必要なときだけ大きく、必要ないときは小さくなる」という特徴が、長距離を歩くロングトレイルと非常に相性がいいと感じています。

ソフトボトルの特徴僕が便利だと感じたこと
柔らかいザックの隙間に収納できる
潰せる水を使った後に邪魔になりにくい
大容量に対応2L、3Lなどの水を持ち運びやすい
浄水器と組み合わせやすい水場での浄水が楽になる
軽量長距離歩行で負担になりにくい

もちろん、日帰り登山だけならハードボトルでも困らないことがあります。しかし、長期間歩くのであれば、僕はソフトボトルを選びます。

ソフトボトルは浄水に便利

ロングトレイルでは、水道から水を入れるだけとは限りません。川や沢、湖などから水を汲み、浄水器を使って飲料水にすることがあります。僕がソフトボトルを便利だと感じたのも、この浄水との相性の良さです。

水を入れたソフトボトルに浄水器を接続して、そのまま浄水できます。特にソフトボトルは柔らかいため、ボトルを押して水を送り出すような使い方ができます。

浄水器と組み合わせることで、「水を汲む→浄水する→飲料用の容器へ移す」という作業をスムーズにできます。ロングトレイルでは、こうした小さな手間が毎日のように発生します。

1回だけなら大したことのない作業でも、何百回と繰り返していると大きな違いになります。だから僕は、単純な重量だけではなく、水をどう処理するかまで考えてソフトボトルを選んでいます。

浄水を自動化するとさらに便利

さらに便利なのが、浄水の作業をある程度「自動化」することです。例えば、浄水器とソフトボトルを組み合わせて、水を入れたら一定の場所に置いておく。そうすると、浄水している間に別の作業ができます。

ロングトレイルでは、水を補給した後にテントを張ったり、食事を作ったり、荷物を整理したりすることがあります。そのため、浄水に付きっきりになるよりも、水をセットしたら別の作業ができる状態を作っておくと時間を短縮できます。

また、ソフトボトルを自立させられる状態にしておけば、浄水中に倒れる心配も少なくなります。これは実際に長期間使ってみると意外と重要です。

自動化して休憩を取る

適当な高さの木や、岩などに吊るして水の自重でろ過装置に水を押し込みます。水が豊富な水源ではこの方法で、ゆっくりと時間をかけながら浄水できます。浄水中は休憩したり、ご飯を食べたり、荷物の整理をしたり、時にはルートの確認をしたり出来ます。

自動化するためには、Cnocのように吊るしやすい形状や機能を持っている商品がおすすめです。

自立しやすいソフトボトルがおすすめ

ソフトボトルを選ぶとき、僕が意外と重要だと思っているのが自立しやすいかどうかです。柔らかいソフトボトルは、ハードボトルのようにどこに置いても安定するわけではありません。

水を入れていない状態なら、簡単に倒れてしまいます。山の中で地面に置けば、泥や草が付くこともあります。そこで、僕ならできるだけ自立しやすい形状のソフトボトルを選びます。

特に浄水するときには、水を入れたボトルを置いておくことがあるため、自立しやすいだけで使い勝手がかなり変わります。

「ソフトだから潰れる」という特徴だけを見るのではなく、「水を入れた状態でどう扱うか」まで考えて選ぶのがおすすめです。

2Lや3Lの水も運びやすい

ソフトボトルは大容量の水を運ぶときにも便利です。ロングトレイルでは、水場と水場の距離によっては大量の水を持って歩く必要があります。そんなときに2L、3Lといった容量のソフトボトルが役立ちます。

水を入れた状態では当然重くなりますが、空になれば潰して収納できます。つまり、必要なときには大容量の水タンクとして使い、必要なくなったら小さくできるわけです。

これはハードボトルにはない大きなメリットです。また、ソフトボトルならザックの底だけではなく、ザックの隙間などにも仕込むことができます。荷物が多いときほど、この収納性の高さが助かります。

ソフトボトルは意外と頑丈

柔らかいので、「すぐに破れそう」と思う人もいるかもしれません。僕も最初からそこまで頑丈なものだとは思っていませんでした。しかし、実際にロングトレイルで使ってみると、ソフトボトルは意外と丈夫です。

水を入れた状態でザックの中に入れて、荷物に圧迫されることもありましたが、それでも問題なく使うことができました。もちろん製品によって耐久性は違います。

また、尖ったものに当てたり、無理に折り曲げたりすれば破損する可能性はあります。それでも、普通にザックの中へ入れて持ち運ぶ程度なら、僕はソフトボトルの耐久性に不安を感じることはありませんでした。

ソフトボトルのデメリット

ここまでソフトボトルのメリットを紹介してきましたが、当然デメリットもあります。僕が実際に使っていて気になったのは、主に以下の4つです。

デメリット注意点
冷たい水を運びにくい保冷性能は期待できない
夏に水が熱くなる砂漠地帯では特に注意
冬は凍結するシエラや冬山では水の管理が必要
乾燥させにくい使用後はカビ対策が必要

特に季節によって使い勝手が大きく変わるので、ここは注意してください。

夏は水がかなり熱くなる

ソフトボトルは基本的に保冷容器ではありません。そのため、冷たい水を入れても、時間が経てば常温になっていきます。僕が砂漠地帯を歩いていたときには、ソフトボトルに入れていた水が熱湯のようになっていたことがあります。

もちろん文字通り沸騰していたわけではありませんが、それくらい「水を飲みたい」と思っても飲みにくいほど熱くなりました。暑い場所では、水の温度まで考えておいたほうがいいでしょう。

冷たい水を飲みたい人や、日帰り登山で保冷性能を重視する人なら、ソフトボトルよりも保冷ボトルのほうが向いている場合があります。ソフトボトルは、あくまで「水を効率よく運ぶための容器」として考えたほうがいいと思います。

冬は水が凍るので注意

反対に、寒い場所でも注意が必要です。僕がシエラ区間などの寒冷な環境を歩いたときには、水の凍結を意識する必要がありました。冬山でも、ちょっとした判断ミスで水が凍ってしまう可能性があります。

水が凍れば、そのボトルから水を飲めなくなることもあります。また、製品によっては冷凍に対応していないものもあるので、「寒い場所で使うから凍らせても大丈夫」と考えず、必ず製品の仕様を確認してください。

夏の暑さと冬の寒さ。ソフトボトルは温度の影響を受けやすいので、季節によって扱い方を変える必要があります。

ソフトボトルは乾燥させにくい

そして、ソフトボトルを長期間使うなら、僕が一番注意してほしいと思うのが乾燥です。ソフトボトルは形状的に内部を完全に乾燥させるのが難しいものがあります。

水を使い切ったからといって、そのままザックに放置していると、内部に水分が残ってしまいます。僕は使用しないときには、できるだけしっかり乾燥させるようにしています。特に長期間使う場合は、この部分を適当にしないほうがいいです。

内部に水分が残ったままになれば、カビなどの原因になります。ソフトボトルは「使うこと」だけではなく、「使わないときの管理」も重要です。

飲料用にペットボトルを1本残しておくと便利

ロングトレイルで僕が便利だと感じたのが、ペットボトルを飲料用として残しておく方法です。ソフトボトルを浄水用として使い、浄水した水を飲料用のペットボトルへ移します。

こうしておけば、ソフトボトルを毎回直接口につけて飲む必要がありません。また、ソフトボトルは乾燥させにくいので、「浄水する容器」と「飲む容器」を分けるという考え方もできます。特に長期間歩く場合は、道具を用途ごとに分けることで管理が楽になります。

僕の場合、ソフトボトルは水を運んだり浄水したりするための容器、ペットボトルは浄水後の飲料水を入れる容器、と考えると使いやすいです。もちろん、これは全員に必要な方法ではありません。

ソフトボトルだけで問題なく運用できる人もいるので、自分の浄水方法や水の使い方に合わせて考えてみてください。

登山用ソフトボトルの選び方

では、実際にソフトボトルを選ぶなら、何を見ればいいのでしょうか。僕なら以下のポイントを確認します。

1.容量

まずは必要な水の量です。日帰り登山なら小容量でも十分な場合がありますが、ロングトレイルでは水場の間隔によって必要量が大きく変わります。

2Lや3Lなどの大容量を必要とする場合は、対応するソフトボトルを選びましょう。ただし、「大きければいい」というわけではありません。必要以上に水を持てば、その分だけ荷物が重くなります。

歩くルートの水場や季節などから、必要な容量を考えることが大切です。

2.自立しやすさ

僕なら容量と同じくらい、自立しやすさも確認します。特に浄水に使うなら、水を入れた状態で安定して置けるかどうかが重要です。

地面に置いたときにすぐ倒れるものよりも、ある程度安定して置けるもののほうが使いやすいでしょう。

3.浄水器との相性

ロングトレイルで使うなら、浄水器との相性も確認しておきたいポイントです。ソフトボトルと浄水器を組み合わせることで、水場での作業を効率化できます。また、浄水器の口のサイズが一致する必要があります。自分が使う浄水器と接続できるか、実際の使用方法に問題がないかを確認しておきましょう。

先述したように、場合によっては自動化することも考える必要があります。

4.収納性

ソフトボトルの大きなメリットなので、収納性も確認しておきたいところです。水がなくなった後にどの程度コンパクトになるのか。ザックのどこに入れるのか。水を入れた状態でどこに収納するのか。

このあたりまで考えておくと、実際に山で使ったときのイメージがしやすくなります。

5.使用後の乾燥

最後に、意外と重要なのが乾燥です。内部を乾かしやすい構造なのか、口が大きく開くのかなど、使用後のメンテナンスまで考えて選ぶことをおすすめします。

特にロングトレイルでは何週間、何カ月と使うことになるので、「買ったときの使いやすさ」だけではなく「毎日使った後の管理のしやすさ」も重要です。

ロングトレイルならソフトボトルを選びたい

ソフトボトルは、単に「軽いからおすすめ」という道具ではありません。僕がロングトレイルで使ってきて便利だと感じたのは、次の通りです。

  • 浄水に使いやすい
  • 水を使い切ればコンパクトになる
  • ザックの隙間にも収納できる
  • 2Lや3Lなど大容量の水を運びやすい
  • 意外と頑丈
  • 浄水システムを組みやすい

日帰り登山で冷たい水を飲みたいなら、保冷ボトルのほうが便利なこともあります。しかし、長期間歩くロングトレイルで、水場から水を運び、浄水し、必要なときだけ大容量の水を持ち運ぶという使い方なら、僕はソフトボトルを選びます。

これからロングトレイルに出るなら、ぜひ一度試してみてください。

登山用水筒おすすめ5選|6000km歩いて選んだ軽量ボトル比較
登山用水筒は、人気の商品を選べばいいとは限りません。僕は国内登山、四国遍路、PCT約4,200kmなど、これまで6000km以上を歩いてきました。その中でハードボトル、ソフトボトル、ウォーターキャリーを実際に使い比べています。軽さを重視する…

これまでに執筆した記事に関して

タイトルとURLをコピーしました