登山用クローズドセルマットおすすめ8選|寝心地・R値・軽さを比較【ロングトレイル経験者が解説】

レビュー

登山用マットには、空気を入れて使う「エアマット」と、フォーム素材で作られた「クローズドセルマット」の2種類があります。近年は寝心地の良さからエアマットが人気ですが、ロングトレイルでは今でも多くのハイカーがクローズドセルマットを愛用しています。

私自身も国内登山やロングトレイルでクローズドセルマットを使い続けています。理由は単純で、寝心地に大きな不満がなく、パンクの心配をしなくて済むからです。

一方で、クローズドセルマットにも「地面の凹凸を拾いやすい」「収納サイズが大きい」などの欠点があります。そのため、自分のスタイルに合ったモデルを選ぶことが重要です。

この記事では、登山向けのクローズドセルマットを比較しながら、それぞれの特徴や選び方を解説します。

  1. 登山でクローズドセルマットを選ぶメリット・デメリット
    1. クローズドセルマットとは?
      1. エアマットとの違い
    2. クローズドセルマットのメリット
      1. パンクしない安心感がある
      2. 設営・撤収が圧倒的に速い
      3. 休憩中に活躍する
    3. クローズドセルマットのデメリット
      1. 地面の凹凸を拾いやすい
      2. 収納サイズが大きい
      3. エアマットのような寝心地は期待できない
      4. へたる
  2. 登山向けクローズドセルマットおすすめ8選
    1. サーマレスト Zライトソル
      1. メリット
      2. デメリット
      3. このような人におすすめ
      4. 注意点
    2. ニーモ スイッチバック
      1. メリット
      2. デメリット
      3. このような人におすすめ
    3. エクスペド FlexMat
      1. メリット
      2. デメリット
      3. このような人におすすめ
    4. 山と道 UL Pad
      1. 山と道 UL Padのメリット
      2. 山と道 UL Padのデメリット
    5. エバニュー Trail Mat 100
      1. メリット
      2. デメリット
      3. このような人におすすめ
    6. エバニュー Trail Mat 180
      1. メリット
      2. デメリット
      3. このような人におすすめ
    7. サーマレスト リッジレスト クラシック
      1. メリット
      2. デメリット
      3. このような人におすすめ
    8. モンベルタタミパッド
      1. メリット
      2. デメリット
  3. クローズドセルマットを選ぶポイント
    1. R値(断熱性能)
    2. 重量
    3. 厚みと寝心地
      1. 厚みだけで決まらないのが難しい
    4. 折りたたみ式とロール式
      1. 外付けするなら折り畳みが良いな
      2. 丸いものは内側に
  4. 僕が今でもクローズドセルマットを使い続ける理由
  5. まとめ

登山でクローズドセルマットを選ぶメリット・デメリット

登山やハイキングでは、エアマットとクローズドセルマットのどちらから、または合わせ技を使うのが一般的です。近年では安いエアマットやクローズドセルマットが複数出てきています。

最初に、クローズドセルマットとエアマットに関して簡単に整理しておきます。

クローズドセルマットとは?

クローズドセルマットとは、内部に無数の気泡を含んだフォーム素材で作られた登山用マットです。エアマットのように空気を入れる必要がなく、広げるだけですぐ使用できます。代表的な製品には、

  • サーマレスト Zライトソル
  • ニーモ スイッチバック
  • エクスペド FlexMat

などがあります。

素材自体に断熱性があるため、地面から伝わる冷気を軽減し、睡眠時の体温低下を防ぐ役割があります。また、休憩中の座布団として使用したり、テント設営時の荷物置き場として使ったりと、寝る以外にも活躍する道具です。

ただ、エアマットと比較するとR値が低い傾向にあります。

エアマットとの違い

登山用マット選びで迷うのが、クローズドセルマットとエアマットのどちらを選ぶかです。それぞれに明確な特徴があります。

比較項目クローズドセルマットエアマット
寝心地
断熱性
耐久性
収納性
設営
パンクの心配なしあり

寝心地だけを重視するのであれば、エアマットに軍配が上がります。しかし、ロングトレイルでは「壊れないこと」も重要な性能です。

何日も街から離れて歩く場合、マットが故障すると睡眠の質が大きく低下します。そのため、シンプルな構造で故障しにくいクローズドセルマットを選ぶハイカーは少なくありません。

クローズドセルマットのメリット

最初にクローズドセルマットのメリットを紹介します。

  • パンクをしないから安心感と安定感がある
  • 設営と撤収が楽ちんで早い
  • 休憩中に使用できる

このようなことが大きなメリットかなと思います。正直、性能としては軽くR値も高いエアマットに軍配が上がりますね。

パンクしない安心感がある

クローズドセルマット最大のメリットは、パンクを気にする必要がないことです。岩場や木の枝が多い場所でも神経質になる必要がなく、多少擦れたり傷付いたりしてもそのまま使い続けられます。

ロングトレイルでは「壊れても使える」という安心感は非常に大きなメリットです。

設営・撤収が圧倒的に速い

広げればすぐ寝られ、畳めばすぐ出発できます。空気を入れたり抜いたりする作業がないため、疲れている日の設営や、朝の撤収も短時間で済みます。テント泊を繰り返す縦走やロングトレイルでは、この手軽さが大きな魅力になります。休憩中にも使いやすい

クローズドセルマットはテント泊だけでなく、休憩中にも活躍します。地面に直接座るより快適で、濡れた場所でも気軽に使用できます。ザックから取り出してすぐ使えるため、行動中の利便性も高いマットです。

休憩中に活躍する

休憩中に活躍するというのは、文字通りそのままです。昼休憩や10分休憩など、歩行中の休憩に座布団代わりに敷くことが多いです。この使い方もアリ、ロングトレイルをするハイカーはクローズドセルマットを外付けしているのではないかと、邪推するほどです。

僕もかなりの頻度で休憩中に使用します。手ごろな石や岩、草原がない時にはお勧めです。

クローズドセルマットのデメリット

当然ですが、幾つものデメリットはあります。エアマットと比較しなくても、一度使用すれば簡単んに浮き彫りになります。

  • 地面の凹凸を拾ってしまう
  • 収納サイズが大きく片づけを考える
  • 寝心地は正直なところ微妙
  • へたる

このような明確な弱点・デメリットがクローズドセルマットには存在します。

地面の凹凸を拾いやすい

エアマットと比較すると、クッション性は劣ります。整地されていない場所では石や木の根を感じやすく、人によっては肩や踵が痛くなることもあります。

僕自身も長時間同じ姿勢で寝ていると、肩や踵に違和感を覚える日があり、自然と寝返りを打つ回数は増えます。途中で眠っりが妨げられてしまうこともあり、寝る場所を少しだけ選ぶ必要があります。

とはいえ、僕の場合は寝心地そのものに大きな不満はなく、十分眠れるレベルだと感じています。

収納サイズが大きい

フォーム素材のため、小さく収納することはできません。そのため、多くの人はザックの外側へ取り付けて持ち運びます。ただし、長期間外付けした状態で歩いていると、木の枝や岩との摩擦によって表面が傷付き、徐々にボロボロになっていきます。

特に折り目や端の部分はダメージが蓄積しやすく、長年使っていると裂けたり欠けたりすることもあります。性能に大きく影響するわけではありませんが、長く使う予定であれば避けて通れない劣化です。

エアマットのような寝心地は期待できない

最近の高性能エアマットはベッドに近い寝心地を実現しています。そのため、寝心地だけを最優先するのであれば、エアマットの方が満足度は高いでしょう。一方で、僕はエアマット特有の浮遊感が苦手でした。

ふわふわと体が浮いているような感覚が落ち着かず、眠っている間も「空気が抜けていないだろうか」と気になってしまいます。その点、クローズドセルマットは地面にしっかり体を預けられる感覚があり、私はこちらの方が安心して眠ることができます。

へたる

徐々にクローズドセルマットの厚みが無くなってきてしまうのも、問題の一つでしょう。新品状態でR2程度ですが、ハードに使い続けるとボロボロにならなくてもペッタンコになります。新品状態よりも薄くなったマットは、実は性能が発揮できていません。中の構造が破壊されてダメになっているからですね。

ヘタってしまう、というのは大きな問題かもしれません。

登山向けクローズドセルマットおすすめ8選

ここからは、登山やロングトレイルで使いやすいクローズドセルマットを紹介します。寝心地だけでなく、重量や断熱性、収納性、耐久性も比較しながら、自分のスタイルに合った一枚を選んでみてください。

最初にさっと確認できる一覧表を用意しました。

製品重量R値厚み寝心地おすすめな人
サーマレスト Zライトソル約410g2.02.0cm★★★★☆初めて購入する人・バランス重視
サーマレスト リッジレスト約400g2.01.5cm★★★☆☆耐久性を最優先したい人
ニーモ スイッチバック約415g2.02.3cm★★★★★寝心地重視の人
エクスペド FlexMat約325g1.51.8cm★★★☆☆コスパ重視の人
エバニュー Trail Mat約330g非公表9mm★★☆☆☆軽量化を優先したい人
山と道 UL Pad約131g非公表10mm★★☆☆☆ULハイカー
モンベル 畳パッド約479g非公表5mm★★☆☆☆硬い寝心地が好みの人

サーマレスト Zライトソル

クローズドセルマットといえば、多くの登山者が最初に思い浮かべる定番モデルです。

独特な卵パック形状の表面は体圧を分散しやすく、厚さ以上の寝心地を実現しています。また、アルミ蒸着加工によって保温性も高められており、3シーズンの登山からロングトレイルまで幅広く使用されています。収納時はアコーディオンのように折りたためるため、展開・収納も非常にスムーズです。

メリット

  • クローズドセルマットでサイズ要件以外では失敗しない
  • 軽量で持ち運びやすい
  • 寝心地と保温性のバランスが良い
  • 折りたたみ式で設営・撤収が速い

デメリット

  • 外付けすると傷みやすい
  • アルミ蒸着面は使用とともに剥がれていく
  • 人気商品のため価格はやや高め

このような人におすすめ

  • 初めてクローズドセルマットを購入する人
  • 軽さと寝心地を両立したい人
  • ロングトレイルを歩く予定がある人

注意点

人気のモノだからさぞ小さいのだろうと思うと、絶対に後悔します。Zライトソルは蛇腹式で、しっかりとした厚みのあるモデルです。外付けの有無にかかわらず、かなりスペースを必要とする大きなものです。

ニーモ スイッチバック

ニーモが販売する折りたたみ式クローズドセルマットです。Zライトソルのライバルとして知られており、深い凹凸構造によって厚み以上のクッション性を実現しています。

特に寝心地の評価が高く、「クローズドセルマットでも少しでも快適に眠りたい」という人から人気があります。収納方法や使い勝手もZライトソルと似ていますが、寝心地を重視するなら有力な選択肢になるでしょう。

メリット

  • クッション性が高い
  • 寝返りを打った際の違和感が少ない
  • 折りたたみ式で扱いやすい
  • 保温性能も十分
  • 海外では人気モデルで安心安全の性能

デメリット

  • Zライトソルと比べると重量はやや重い
  • 収納サイズは大きい
  • 価格は比較的高め

このような人におすすめ

  • クローズドセルマットでも寝心地を重視したい人
  • エアマットほどの柔らかさは不要だが快適性は欲しい人
  • ザックの中、または外付けに余裕がある人

エクスペド FlexMat

軽量性と価格のバランスが優れたクローズドセルマットです。EXPEDは高価なイメージがあるのですが、コレだとギリギリ手が出ました。折りたたみ式を採用しており、設営・撤収も素早く行えます。

他メーカーと比較すると価格が抑えられていることが多く、初めて購入する人にも選びやすいモデルです。重量も軽く、夏山や3シーズン登山との相性が良いでしょう。

メリット

  • コストパフォーマンスが高い
  • 軽量で持ち運びやすい
  • 折りたたみ式で扱いやすい

デメリット

  • クッション性はZライトソルやスイッチバックに一歩及ばない
  • 厳冬期には断熱性が不足する場合がある
  • 補償などがあるが、耐久性には疑問アリ

このような人におすすめ

  • できるだけ予算を抑えたい人
  • 初めてクローズドセルマットを購入する人
  • 夏山・3シーズン登山が中心の人

耐久性に関する疑問ですが、PCTでこのモデルを使用している人と出会いました。彼の話だと「60日くらいがリミットだ」という話でした。これは60日目から使えないという話ではなく、60日以降性能の劣化を実感したという事でした。

山と道 UL Pad

UL Pad | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING
ハイキングを通じて感じた、本当に必要な道具を形にしていく。

軽量・コンパクトをコンセプトに作られているロール式のクローズドセルマット。必要最低限の断熱性は確保されており、ロングトレイルでは重宝する存在です。日本国内だけではなく、海外でも人気のあるモデルです。

山と道 UL Padのメリット

  • 圧倒的軽量性を誇り、世界でも有数の軽さを見せる
  • 保温性と断熱性が厚みと軽量性を考えると非常に高い
  • マルチに使いこなせる
  • 簡単に外付けをすることも可能

山と道 UL Padのデメリット

  • 厚みが1.3cmあるが、寝心地は少し悪い
  • 外付けできるとは言えロール式だから嵩張る

エバニュー Trail Mat 100

Trail Mat 100は、軽量装備を目指すハイカーから人気の高いモデルです。長さ100cmのショートサイズなので、上半身のみをカバーする使い方や、エアマットとの併用にも向いています。クローズドセルマットだけを使用する人でも、これを使う人が居ました。

特に荷物を少しでも軽くしたいロングトレイルでは、有力な選択肢になるでしょう。何よりも、コスパが良いです。

メリット

  • 非常に軽量
  • ザックの中にも収納しやすい
  • エアマットとの組み合わせにも使いやすい
  • 圧倒的なコストパフォーマンス

デメリット

  • 全身をカバーできない
  • 単体では快適性がやや低い

このような人におすすめ

  • 軽量化を優先したい人
  • 上半身だけ保護できれば十分な人
  • エアマットとの併用を考えている人

エバニュー Trail Mat 180

Trail Mat 100の使いやすさはそのままに、全身をカバーできるロングサイズです。重量は増えますが、足元まで断熱できるため、快適性は大きく向上します。荷物は多少大きくなりますが、安心して眠りたい人はこちらがおすすめです。

僕はこれを160cmに切ってPCTを歩きました。正直なところ、全体を通して劣化はそこまで感じませんでしたが、歩き終わった時には足元の踵部分が薄くなっていました。

メリット

  • 全身をカバーできる
  • 軽量ながら十分なサイズ
  • シンプルで壊れにくい

デメリット

  • ショートサイズより重量が増える
  • 外付けすると嵩張る

このような人におすすめ

  • 全身をしっかり保温したい人
  • 軽さと快適性を両立したい人

注意点は、収納サイズが円形でデカい事ですね。円形にまとめるので、想定以上に外付けが難しいです。PCTではさまざな木々に当たった結果、かなり破損しました。リッジクレストよりもボロボロになりやすい印象です。

サーマレスト リッジレスト クラシック

リッジレスト クラシックは、ロール式を採用した昔ながらのクローズドセルマットです。折りたたみ式のモデルと比べると収納性では劣りますが、シンプルな構造で耐久性が高く、長年愛用している登山者も少なくありません。

好きな長さにカットして使用しやすいことから、自分好みに軽量化したい人にも人気があります。また、このモデルは銀箔(アルミ蒸着)モデルがあります。

メリット

  • シンプルな構造で耐久性が高い
  • 好みの長さにカットしやすい
  • 比較的価格が手頃

デメリット

  • ロール式のため収納性は低い
  • ザックへの固定に工夫が必要
  • 折りたたみ式より取り回しは劣る

このような人におすすめ

  • 耐久性を重視する人
  • シンプルな道具を長く使いたい人
  • 自分好みにカットして軽量化したい人

薄くなっている割には、R値は2.0が保障されておりしっかりとしたものです。ただ、やはり硬めに作られている事があり、横向きに寝ると野外では少し硬さが体に響きます。

モンベルタタミパッド

【モンベル】タタミパッド 150
薄く硬いフォームで、不整地の凸凹を緩和し、「畳」のような寝心地を実現するマットです。コンパクトに収納可能で、たたみ方を変えることにより、バックパックの外に付けたり、中に収納したりできます。※0℃以下の環境で使用しないで下さい。素材の特性によ...

モンベルから販売されている折り畳み式の、硬めなマット。外付けしてもいいし、これだけ硬いと背面パッドとしても利用可能でした。ただ、0℃以下では使用しないようにと、モンベル公式から案内があります。そのため、使用環境を選ぶ必要があることが難点です。

メリット

  • 硬い素材で地面の凹凸を気にしない
  • 寝心地は良くて、本当に畳みのよう
  • コンパクトに畳める

デメリット

  • クッション性はほぼ0だから慣れが必要
  • 意外と高価
  • 0度以下の環境での使用が不可

クローズドセルマットを選ぶポイント

クローズドセルマットはどれも同じように見えますが、実際には寝心地や保温性、重量などに違いがあります。購入前には次のポイントを確認しておくと、自分に合ったモデルを選びやすくなります。

R値(断熱性能)

R値は、地面から伝わる冷気をどれだけ遮断できるかを示す数値です。数値が高いほど断熱性能は優れていますが、その分重量や収納サイズも大きくなる傾向があります。

春から秋までの3シーズン登山であれば一般的なクローズドセルマットでも十分対応できますが、冬山や雪上で使用する場合はR値を重視しましょう。また、冬山ではクローズドセルマット単体ではなく、エアマットと重ねて使用する方法も一般的です。

重量

ロングトレイルや縦走では、100gの違いでも歩き続けるうちに負担として感じるようになります。ただし、軽量化だけを優先すると寝心地や保温性を犠牲にする場合があります。

特にショートサイズのモデルは軽量ですが、足元にはザックを敷くなど、使い方を工夫することが前提になります。軽さと快適性のバランスを考えながら選ぶことが大切です。

厚みと寝心地

クローズドセルマットの寝心地は、厚みだけでは決まりません。表面の凹凸形状や素材によっても体圧分散性能は変わります。一般的には、厚みがあるモデルほど地面の凹凸を感じにくくなりますが、その分収納サイズや重量は大きくなります。

寝心地を重視する人は、厚みだけでなくマット全体の構造も確認しておくとよいでしょう。

厚みだけで決まらないのが難しい

基本的にはぶ厚い程、マットのクッション性能が高くて良いです。しかしながら、一部商品ではそれが通用しません。実際、僕の場合は「山と道UL Pad < Evanewトレイルマット」で、Evanewトレイルマットの方が寝心地が良かったです。

これは、似たような素材を使用していても加工方法と表面処理の差です。中身の密度が高い程、硬くはありますが寝心地は維持されるし、硬い分地面の小さな凹凸は無視できます。

折りたたみ式とロール式

現在の主流は、アコーディオンのように畳める折りたたみ式です。広げるだけですぐ使え、撤収も短時間で済むため、多くの登山者に選ばれています。

一方、ロール式は収納時にスペースを取りますが、シンプルで耐久性が高く、好きな長さにカットしやすいというメリットがあります。使用スタイルに合わせて選びましょう。

外付けするなら折り畳みが良いな

個人的には外付けするならば、やはり折りたたみ式です。アコーディオンのように蛇腹で折りたたむと、厚みは出ますがしっかりとロープで固定できます。ザックとの接地面が大きい為、安定します。様々なザックで、アコーディオン式のマットを取り付ける事を考慮して、紐が付けられていたりします。

丸いものは内側に

理想的には、ザック内に入れる事になります。ただ、これをするには「厚み」と「長さ」の両方の条件を満たす必要があります。UL界隈では、内側にマットを丸めて入れてフレーム代わりにすることが主流です。

内側に入れる事ができない場合は外付けです。僕がPCTで外付け利用した結果ですが、結構面倒だなと感じます。安定しないし、紐の長さが微妙に足りないなど、様々な問題がありました。

僕が今でもクローズドセルマットを使い続ける理由

近年は軽量で寝心地の良いエアマットが数多く販売されています。それでも僕は、今でもクローズドセルマットを選んでいます。理由は、寝心地ではなく安心して眠れることを重視しているからです。

エアマットは確かに快適ですが、どうしても体が浮いているような感覚が苦手でした。さらに、パンクへの不安もあります。「枝で穴が開かないだろうか」「朝まで空気は抜けないだろうか」

そんなことが気になってしまい、眠る前から余計な心配をしてしまいます。万が一パンクすれば修理が必要になりますし、ロングトレイルでは街に着くまで交換できないこともあります。一方、クローズドセルマットは多少傷んでも、そのまま使い続けられます。

穴が開いたから眠れない、ということはありません。「壊れても眠れる」という安心感が何より大きな魅力です。もちろん、欠点もあります。地面の凹凸はエアマットより感じやすく、肩や踵が痛くなる日もあります。

また、ザックの外側に取り付けて歩いていると、木の枝や岩との摩擦で表面が擦れ、長年使えばボロボロになっていきます。それでも、多少の傷や劣化を気にせず使える気軽さの方が、自分の登山スタイルには合っていると感じています。

マット選びに正解はありません。寝心地を最優先するならエアマットも良い選択です。しかし、「安心して眠れること」を重視する人であれば、クローズドセルマットは今でも十分魅力的な選択肢だと思います。

まとめ

クローズドセルマットは、寝心地だけで見ればエアマットに及ばない部分があります。

しかし、

  • パンクの心配がない
  • 設営・撤収が速い
  • 壊れてもそのまま使える
  • 休憩中にも活用しやすい

といったメリットがあり、今でも多くの登山者やロングトレイルハイカーに選ばれています。どのモデルにも特徴があるため、重量や断熱性能だけでなく、自分がどのような登山を楽しみたいのかを基準に選ぶことが大切です。

寝心地を最優先するのか、それとも安心感を重視するのか。この記事が、自分に合ったクローズドセルマット選びの参考になれば幸いです。

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