パーゴワークス「SNAP」を実際に使い込んでみた

レビュー
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昨年の夏に入手したパーゴワークスのSNAPを使用した話です。この商品は小型軽量で、ショルダーハーネスに気軽に何かをと取り付けたい人にはお勧めです。特に、スマホ収納場所難民にとっては、一つの最適解となるでしょう。

一方で、使っていくとザックとの相性などもあることが判明しました。ただ単に便利、というわけではなかったです。

今回は、僕が実際に使用してレビューをしていこうと思います。

パーゴワークス「SNAP」を実際に使ってみた

実際にいろんな場面で使用してみました。日常使いでは非常に便利であると感じつつも、山の中で本格的に使用するのであれば、サイズ感が気になる所でした。

PCT・お遍路・ハイキング・日常で使用

SNAPを最初に本格的に使用したのは、ロングトレイルでした。PCTではワシントンエリアを中心に約1,000km使用。そのほか、お遍路でも約1,000km、ハイキングでも約200km使用しています。

日頃の登山やハイキングだけではなく、日常生活でも使用しました。このように複数の環境で使ってみると、SNAPの面白いところが見えてきます。それは、「アウトドア専用ポーチとして便利」だけではなく、日常生活でもかなり使いやすいということです。

特に日常では、スマートフォンを頻繁に取り出す場面が多いため、胸元に固定してすぐアクセスできるSNAPの特徴がそのままメリットになります。

基本的な使い方

ロングトレイルでは、基本的にスマートフォンを中心に収納していました。そのほか、折りたたみ傘、エナジーバー(クリフバーやIn Protein)、ナッツなどの行動食、ゴミなども収納しています。

僕のザックではフックが届かなかったため、フラップのみを使って固定していました。フラップのみでの固定は、負荷が大きかったのか様々な問題がありました。試した中では、一番理想的なのは「フック+フラップ」という使い方です。

これが一番安定します。

フラップのみでも、スマートフォンや折りたたみ傘を入れた状態で歩いているときには、ポーチが大きく振動することはありませんでした。

最新機種クラスのiPhoneも入る。ただし余裕はない

SNAPにはスマートフォンを収納できます。

実際に使用したのはiPhone SE(2020)でしたが、サイズ感としては、現在の大型化したiPhoneも収納できる程度の大きさがあります。(iPhone 17なら格納できるのは確認済みです)

ただし、「入るから余裕がある」というわけではありません。最新機種クラスのiPhoneを入れると、かなり窮屈に感じます。そのため、スマートフォンだけを収納するのであれば問題ありませんが、「大きめのiPhone+モバイルバッテリー+財布+その他の小物」は難しいです。

様々なものを詰め込んで使いたい人には、余裕のあるサイズとは言いにくいでしょう。SNAPは容量いっぱいに収納するというより、頻繁に使う最低限のものを入れておくポーチとして考えたほうが、使いやすさを活かせます。

3D形状は便利であるが不便でもある

SNAPの特徴の一つに、その3D仕様があります。基本的に形状は変わらず、モノの量を問わず出し入れが簡単です。特に、モノをたくさん入れたい方には、とても良いと思います。3D形状な為、ジップを引っ張るのもかなり簡単にできる為、片手での操作性が急上昇します。

一方で、形状が変化しない為、常にそのサイズがソコにある、という不便な所もあります。モノの量に限らずサイズは変更されない為、邪魔だなと感じるシーンも少なくありません。小さくなればな、大木kなればな、もう少し柔軟性が、なんてことは使い込めば使い込むほどありました。

SNAPを実際に使って感じたメリット・デメリット

この商品のメリットは「動かない事」「アクセス性が高い事」だと思います。あまり行動の妨げにもならず、気軽にフロントポケットを作れるのは良いと思います。一方で、使い方には工夫が必要かと思いました。

最大のメリットは「歩いていても動かない」こと

SNAPを使って最も強く感じたメリットは、胸元にしっかり固定できることでした。これは単純なようで、長時間歩く場合には非常に重要です。ポーチが歩くたびに上下左右へ動くと、服と擦れたり、肌に当たったりします。

短時間なら気にならなくても、長時間歩いて疲れてくると、その小さな揺れが大きなストレスになります。実際に、ポーチが動いて服越しに肌と擦れる状態では、その存在にかなり意識を持っていかれました。

歩くことに集中できなくなり、疲れてくると「もう使うのをやめたい」と感じるほどです。だからこそ、SNAPを使って感じた、「動かない」ということの価値は想像以上でした。

ウエストポーチやサコッシュより胸元のアクセス性が高い

SNAPは胸元に固定できるため、スマートフォンなどを取り出す動作も非常に簡単です。ウエストポーチの場合は腰の位置にウエストベルトがあるため、荷物を取り出す際に少し場所を意識します。サコッシュもアクセス性は高いものの、歩いていると荷物が揺れることがあります。

その点、SNAPは胸元で固定されているので、「取り出しやすい」と「動かない」を両立できるのが魅力です。ザックを下ろさずにスマートフォンへアクセスできます。

SNAPを使うと、スマートフォンや行動食を取り出すために、いちいちザックを下ろす必要がありません。これはロングトレイルでは非常に大きなメリットです。結果として、荷物を取り出すために歩行を中断する回数を減らせます。

また、貴重品をSNAPにまとめておけば、「スマートフォンをどこに入れたか分からない」ということも起こりにくくなります。

ファスナーがスムーズで片手でも開けやすい

SNAPのファスナーも好印象でした。動きがスムーズで、途中で引っかかることなく開けられます。特に気に入ったのが、閉めるときです。一般的なポーチの場合、中身を入れると形が崩れてファスナーが噛み込むことがあります。SNAPは形状が維持されるため、左手でポーチを押さえなくても、右手だけでサッと閉められました。

ただし、最後まで閉め切る動作には不満もある

一方で、ロングトレイル特有の問題もありました。歩きながらファスナーを閉めようとすると、最後までしっかり閉め切れないことが意外と多かったのです。普段ならそれほど気にならない程度の隙間でも、急に雨が降ってくると話は変わります。

貴重品を入れているからこそ、「ちゃんと閉まっているだろうか」と気になりました。もちろん、雨が降れば傘を差したり、SNAPごとザックへ入れたりすることもできます。それでも、歩きながら使うことを考えると、最後まで確実に閉めやすければ、より安心できたと思います。

外ポケットは使い道が多い

SNAPの外ポケットは、見た目以上によく伸びます。折りたたみ傘、手袋、ゴミ、エナジーバーなどを入れて使いました。特に良かったのが、「外付けする」という行為のハードルが下がることです。

外側に物を取り付けると、落としてしまいそうで不安になることがあります。しかしSNAPは胸元にあるため、万が一何かが落ちても比較的気づきやすい。実際、藪のような場所を歩いても折りたたみ傘を紛失することはありませんでした。

行動食のゴミ入れとしても便利

個人的には、外ポケットをゴミ入れとして使えるのも気に入っています。行動食を食べた後の包装などを一時的に入れておけば、ザックの中を開ける必要がありません。ポケットには十分な深さがあるため、ゴミ入れとしても使いやすいと感じました。

気になったのはフラップ部分の耐久性

一方で、長期間使ううえで気になったのがフラップ部分です。フックを使用できなかったため、フラップだけでSNAPを固定していました。その状態で折りたたみ傘とiPhone SEを入れて使用したところ、2日ほどでフラップ部分に伸びが見られました。

もちろん、これはフラップだけで固定していた使用条件による可能性があります。そのため、この結果だけでSNAP自体の耐久性に問題があると断定することはできません。フラップだけで固定する場合には、長期間の使用で耐久性が気になる可能性がある、ということは購入前に知っておいてほしいポイントです。

内部ポケットは便利だが、少し引っかかる

SNAPには内部に複数のポケットがあります。小物を整理するという意味では便利なのですが、私の使い方では少し気になることもありました。スマートフォンやモバイルバッテリーをサッと入れようとすると、内部ポケットに引っかかることがあるのです。

引っかかってしまうと、結局立ち止まって入れ直す必要があります。SNAPは「すぐ取り出せること」が魅力だからこそ、この小さな引っかかりが意外と気になりました。

大量収納より「必要なものだけ」が向いている

自身はSNAPにエナジーバーやスマートフォンなど、必要最低限のものを入れていました。そのため、内部の細かなポケットをすべて活用することはありませんでした。むしろ、収納物が少ない状態では、ポケットがあることで引っかかりが発生することがあります。

個人的には、「スマートフォン+財布+小物」あるいは、「スマートフォン+行動食」程度に絞って使うほうが、SNAPのアクセス性を活かせると感じています。

ザックから外した後は意外と困る

個人的にかなり気になったのが、SNAPをザックから外した後です。SNAPは着脱しやすい。これは大きなメリットですが「では外したSNAPをどう持ち歩くのか?」と考えると、少し困ります。

ウエストポーチのように使おうとしても、手荷物として持つための持ち手がありません。ポケットに入れるには少し大きく、形もしっかりしているため、邪魔になりやすい。結局、ザックに取り付けたまま使用することが多くなりました。

「着脱しやすい」と「単体で持ち歩きやすい」は別

ここはSNAPを購入する人にぜひ考えてほしいポイントです。SNAPはザックから簡単に取り外せます。しかし、それは必ずしも「取り外した後も便利」という意味ではありません。

山小屋やテント場、ロングトレイルで街に到着したときなど、ザックから離れる場面では、SNAPに入れた貴重品をどう持ち運ぶかという問題が出てきます。この点は、ウエストポーチやサコッシュとは大きく違います。

ベルトに引っ掛けていた

僕はザックから取り外しした時にはベルトに引っ掛けていました。その方が便利だからなのですが、歩くたびに足に当たるので邪魔でした。公式でもそこまでの使用は計算されていないようだったので、ロングトレイルに持ち込む際は、取り外ししない方針で行くと良いです。

僕が感じたSNAPのメリット

ここまでの使用経験をまとめると、SNAPの魅力は以下のとおりです。

  • 胸元に固定できるためアクセスしやすい
  • 歩行中にポーチが揺れにくい
  • ザックを下ろさずスマートフォンを取り出せる
  • ファスナーがスムーズで手でもファスナーを操作しやすい
  • 外ポケットが想像以上に使いやすい
  • スマートフォンなどの貴重品を一か所で管理できる

この辺りがメリットになります。

気になったSNAPのデメリット

一方、気になったのはこちらです。

  • フラップのみで固定した場合、耐久性が気になった
  • 内部ポケットにスマートフォンなどが引っかかることがある
  • ザックから外した後の持ち運びがしにくい
  • 歩きながらファスナーを最後まで閉めにくい
  • 最新機種クラスの大きなiPhoneでは窮屈に感じる
  • ザックを下ろすと、フラップのみの固定ではずれ落ちることがある

実は「登山」より「日常」で使いやすく感じた

そして、今回の使用で一番面白かったのがここです。SNAPをPCT、お遍路、ハイキングだけでなく、日常生活でも使いました。その結果、個人的にはハイキングよりも日常生活のほうが使いやすいと感じる場面がありました。

  • スマートフォンを頻繁に確認する
  • 財布などをすぐに取り出す
  • 手ぶらで歩きたい
  • バッグを持ち歩くほどではない
  • ポケットにスマートフォンを入れたくない

といった状況が、日常では多いからです。SNAPを胸元に固定しておけば、スマートフォンへすぐアクセスできます。しかも、ポーチそのものが体から大きく動きません。これは登山だけでなく、街歩きや旅行などでも便利でした。

「アウトドア用品だからアウトドアで一番便利」とは限らない

SNAPは登山用のポーチとして設計されています。しかし、実際にさまざまな環境で使ってみると、日常生活でも非常に使いやすい。ここはSNAPの面白いところだと思います。

特に旅行では、「財布とスマートフォンだけ持って街を歩きたい」という場面があります。そんなとき、SNAPはサコッシュほど大きくなく、ポケットだけに頼る必要もありません。一方で、単体で持ち歩くための機能は弱いため、あくまでザックやバッグなどに取り付けて使うことを前提に考えたほうがいいでしょう。

SNAPをおすすめしたいのはこんな人

使用経験からすると、SNAPと相性がいいのは次のような人です。

  • スマートフォンを頻繁に取り出す人
  • ザックを下ろさずに荷物へアクセスしたい人
  • 歩行中にポーチが揺れることが嫌な人
  • ロングトレイルを歩く人
  • 旅行や街歩きで手ぶらに近い状態で行動したい人
  • スマートフォンや財布などの貴重品を胸元で管理したい人

SNAPは「収納するためのポーチ」ではなく「すぐ使うためのポーチ」

SNAPを実際に使って、一番感じたのは、「貴重品アクセス用のポーチ」ということでした。小物をしっかりと胸元で管理し、スマホや小型の財布などを一元管理できます。これは、ロングトレイルや日常遣いでも変わりません。

ロングトレイルでは、ポーチが揺れないことが想像以上に大きなメリットでした。一方で、フラップだけで固定した場合の耐久性や、ザックから外した後の持ち運び、内部ポケットへの引っかかりなど、万人にとって完璧とは言えない部分もあります。

自身は、PCT約1,000km、お遍路約1,000km、ハイキング約200km、そして日常生活で実際に使ってみて、「歩きながらスマートフォンなどへアクセスする」という用途では非常に使いやすいポーチだと感じました。

「スマートフォンをすぐ取り出したい。でも、サコッシュほど大きなバッグはいらない」

そんな人にとっては、SNAPの特徴がかなり活きると思います。

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