登山用マットは、近年寝心地の良さからエアマットが人気ですが、ロングトレイルでは今でも多くのハイカーがクローズドセルマットを愛用しています。
自身も国内登山やロングトレイルでクローズドセルマットを使い続けています。理由は単純で、寝心地に大きな不満がなく、パンクの心配をしなくて済むからです。
この記事では、登山向けのクローズドセルマットを比較しながら、それぞれの特徴や選び方を解説します。
登山用クローズドセルマットおすすめ8選
下記表が、僕にとってクローズドセルマットのまとめ表です。この記事の結論にも近いです。
| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| 初めてクローズドセルマットを買う | Zライトソル |
| 寝心地を重視 | スイッチバック |
| とにかく軽くしたい | 山と道 UL Pad |
| 軽量+ある程度の耐久性 | UL Pad+ |
| 安さを重視 | FlexMatなど |
| 長距離歩行で酷使したい | 耐久性重視モデル |
| エアマットの下敷きとして使いたい | ショートモデル |
有名なのはZライトソルですが、値段相応の性能に人気、持ち運びの良さ。個人的には納得の製品です。
迷ったら「何を優先するか」で選ぶ
僕なら次のように考えます。
- 初めてなら → Z Lite SOL
- 寝心地を重視 → NEMO Switchback
- 軽量化を最優先 → 山と道 UL Pad
- 軽さと断熱性のバランス → 山と道 UL Pad+
- ロングトレイルで使う → エバニュー Trail Mat系
という選び方をします。ただし、これは「この製品が一番」という意味ではありません。マットは登山スタイルによって必要な性能が大きく変わるからです。
クローズドセルマットとは?

クローズドセルマットとは、内部に独立した気泡構造を持つフォーム素材を使ったスリーピングマットです。エアマットとは違い、空気を入れて膨らませる必要がありません。
テント場に着いたら広げるだけで使えます。また、エアマットのように「穴が開いて使えなくなる」というトラブルが起こりにくいのも特徴です。
僕が長距離を歩くときにクローズドセルマットを選ぶ理由も、ここにあります。
クローズドセルマットのメリット
クローズドセルマットには、主に次のメリットがあります。
- パンク(故障)をしない
- 設営が非常に簡単
- 撤収も簡単にできる
- 休憩時にも気楽に使用できる
このようなメリットがあって僕はクローズドセルマットをおすすめします。
パンクしない
最大のメリットです。
エアマットは穴が開けば空気が抜けてしまいますが、クローズドセルマットにはその心配がありません。多少表面が傷ついても、そのまま使い続けられます。
幾つかのブランドで実験されていましたが、多少傷ついたところでスペックがガクッと低下することは稀なようです。厚みがすり減ってくると、耐熱性が下がるようです。
設営が簡単
空気を入れる必要がないので、テントを設営したらすぐに使えます。空気を入れる必要がない処か、正直な所投げて入れるだけです。また、蛇腹式にしておくと、より設営手集が簡単に済みます。
疲れてテント場に到着したとき、この単純さはかなり助かります。
休憩時にも使える
クローズドセルマットは、寝るときだけでなく、
- 地面に座る
- ザックを置く
- 休憩する
- テント内で荷物を整理する
といった用途にも使えます。特にロングトレイルでは、休憩のたびに気軽に使えることが便利でした。昼寝も簡単にできますしね。
クローズドセルマットのデメリット
一方で、弱点もあります。特に「圧倒的に嵩張る」というのは無視できないデメリットです。僕のように長い状態で持ち運ぶ時は、ロール式のマットを選ばないようにしましょう。僕は、ロール式を選んでそこだけ後悔しています。
かさばる(嵩張る)
クローズドセルマットの最大の弱点は収納性です。
エアマットのように小さく丸めることができないモデルが多く、折りたたみ式でも収納時にはある程度の大きさが残ります。そのため、ザックの外側に取り付けるという使い方が一般的です。
ただ、嵩張ってしまって外付けすると結構傷まみれになります。難しい所です。
寝心地はエアマットに劣る
厚手のモデルでも、エアマットのようなふわっとした寝心地にはなりません。地面の凹凸も感じやすいため、寝心地を最優先するならエアマットも候補になります。
実際、僕もいくつかのモデルを使用してきましたが、地面の凹凸どころか小石の存在まである程度は把握できました。これは、結構気を遣うポイントですね。
へたる
クローズドセルマットを長期間使っていると、徐々に厚みが減っていくことがあります。僕自身も長期間使用したマットでは、購入直後と比べて厚みが減ったと感じています。
新品時の性能を長期間そのまま維持できるわけではない、という点は理解しておきたいところです。
クローズドセルマットの選び方
簡単にですが、僕がクローズドセルマットを選ぶ際に注意している観点を紹介します。正直「大体似たようなもんだろ」と思っていましたが、実際は結構差があります。特に「R値」は差が大きいため注意しましょう。
重量で選ぶ
登山で使うなら、まず重量を確認しましょう。特にロングトレイルやUL装備では、数百gの違いでも積み重なると大きな差になります。
例えば山と道 UL Padは、100cmサイズで約75g、175cmサイズでも約131gという非常に軽い設計です。一方、Z Lite SOLやSwitchbackは400g前後あります。
単純に考えればUL Padの方が圧倒的に軽いですが、軽量化にはトレードオフがあります。厚み、耐久性、寝心地なども変わってくるため、
「一番軽いもの」ではなく「必要な性能を満たす中で軽いもの」を選ぶことが重要です。
R値で選ぶ
R値は、マットの断熱性能を表す数値です。基本的には、R値が高いほど地面からの冷気を遮断しやすくなります。ただし、R値だけでマットの暖かさを判断するのではなく、
- 寝袋
- ウェア
- 地面の状態
- 気温
- 体質
なども合わせて考える必要があります。3シーズンの登山なのか、冬山なのかによって必要な断熱性能も変わります。
厚さで選ぶ
厚いほど、地面の凹凸を吸収しやすくなります。
例えばNEMO Switchbackは2.3cmと比較的厚く、クローズドセルマットの中では寝心地を重視したい人に向いています。一方、山と道 UL Padは1cm。
軽さを優先する代わりに、寝心地については妥協が必要です。
収納方法で選ぶ
クローズドセルマットは、「折りたたみ式」と「ロール式」に大きく分けられます。個人的なおすすめは「折り畳み式」です。この方式の方が、気持ちの問題ですが小さく収納できると思います。
また、実際に就農したり展開する時も「折り畳み式」の方が容易です。
折りたたみ式
代表的なのがZ Lite SOLやSwitchbackです。アコーディオン状に折りたためるため、広げたり片付けたりしやすいのが特徴です。
一方、折りたたんでも厚みが残るため、ザックの外側に取り付けることが多くなります。
ロール式
丸めて収納するタイプです。シンプルな構造で、自分でカットして使いやすいのがメリットです。僕自身、PCTではTrail Mat 100を約160cmにカットして使っていました。
「必要な部分だけマットがあればいい」という考え方なら、ロール式は非常に使いやすいタイプです。
登山向けクローズドセルマットおすすめ8選
ここからは、登山やロングトレイルで使いやすいクローズドセルマットを紹介します。寝心地だけでなく、重量や断熱性、収納性、耐久性も比較しながら、自分のスタイルに合った一枚を選んでみてください。

最初にさっと確認できる一覧表を用意しました。
| 製品 | 重量 | R値 | 厚み | 寝心地 | おすすめな人 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | サーマレスト Zライトソル | 約410g | 2.0 | 2.0cm | ★★★★☆ | 初めて購入する人・バランス重視 |
| 2 | サーマレスト リッジレスト | 約400g | 2.0 | 1.5cm | ★★★☆☆ | 耐久性を最優先したい人 |
| 3 | ニーモ スイッチバック | 約415g | 2.0 | 2.3cm | ★★★★★ | 寝心地重視の人 |
| 4 | エクスペド FlexMat | 約325g | 1.5 | 1.8cm | ★★★☆☆ | コスパ重視の人 |
| 5 | エバニュー Trail Mat | 約330g | 非公表 | 9mm | ★★☆☆☆ | 軽量化を優先したい人 |
| 6 | 山と道 UL Pad | 約131g | 2.0 | 10mm | ★★☆☆☆ | ULハイカー |
| 7 | モンベル 畳パッド | 約479g | 0.7 | 5mm | ★★☆☆☆ | 硬い寝心地が好みの人 |
| 8 | 山と道 UL Pad+ | 113g (100cm) | 2.0 | 1.3cm | ★★★☆☆ | ULと快適性を両立 |
Therm-a-Rest Z Lite SOL
Therm-a-Restの「Z Lite SOL」は、クローズドセルマットの定番として知られる折りたたみ式のスリーピングマットです。
アコーディオン状に折りたためるため、ロール式のマットと比べて収納や取り扱いがしやすく、テント場で広げたり片付けたりするのも簡単。表面にはアルミニウム加工が施されており、断熱性を高める設計になっています。
クローズドセルマットは、空気を入れる必要がなく、パンクを気にせず使えることが大きなメリットです。Z Lite SOLはその扱いやすさから、初めてクローズドセルマットを購入する人から、登山やキャンプで長く使いたい人まで幅広く選びやすいモデルです。
一方で、折りたたんだ状態でもある程度の大きさがあるため、ザックの中に収納するというより、外側に取り付けて使うスタイルと相性が良いでしょう。
迷ったときに選びやすい、クローズドセルマットの定番モデルです。
NEMO Switchback
NEMOの「Switchback」は、Z Lite SOLと同じくアコーディオン状に折りたためるクローズドセルマットです。
折りたたむだけで収納できるため扱いやすく、空気を入れたり抜いたりする手間もありません。テント場だけでなく、休憩時の座布団として使うなど、行動中にも気軽に取り出せます。
クローズドセルマットの中では比較的しっかりとした厚みがあり、軽量性だけでなく寝心地も重視したい人に向いているモデルです。
エアマットほどコンパクトにはなりませんが、パンクの心配がなく、設営も簡単。長期間の山行やキャンプで「多少かさばっても、シンプルで壊れにくいマットを使いたい」という人にも適しています。
軽さと扱いやすさだけでなく、クッション性も重視したい人におすすめです。
EXPED FlexMat
EXPEDの「FlexMat」は、フォーム素材を使用したクローズドセルタイプのスリーピングマットです。
空気を入れて使用するエアマットとは違い、広げるだけですぐに使えるのが特徴。パンクや空気漏れを心配する必要がないため、多少ラフに扱っても使い続けやすいマットです。
また、折りたたみ式のマットと比べてシンプルな構造なので、道具をできるだけ簡単にしたい人や、耐久性を重視する人と相性の良いタイプです。
一方で、クローズドセルマット全般に言えることですが、エアマットほど小さく収納することはできません。ザックの外側に取り付けるなど、収納方法まで考えて選ぶとよいでしょう。
軽量性だけを追求するのではなく、シンプルさや耐久性も重視したい人に向いています。
山と道 UL Pad
山と道の「UL Pad」は、徹底して軽量性を追求したクローズドセルマットです。
100cmサイズで75g、175cmサイズでも131gという軽さが特徴。一般的なクローズドセルマットと比べても非常に軽く、荷物の重量を少しでも減らしたい人にとって大きなメリットがあります。
一方で、軽量化を優先した設計のため、表面には傷がつきやすいという弱点があります。そのため、岩や木の根などが多い場所では、マットを広げる際に地面の状態を確認しておいたほうが安心です。
また、厚さは1cm、R値は1.4。春から秋にかけての山行で、軽さを最優先したい人に適したモデルと言えます。
「少しでも軽くしたい」という人には非常に魅力的ですが、耐久性やクッション性も重視するなら、同じシリーズのUL Pad+も候補になります。

エバニュー Trail Mat 100
エバニューの「Trail Mat 100」は、コンパクトなサイズにカットして使いやすいクローズドセルマットです。
一般的な全身用マットとは異なり、必要な部分だけをカバーするような使い方と相性が良く、荷物を軽くしたいロングトレイルやファストパッキングなどでも活用できます。
僕自身もPCTを歩いたときにTrail Mat 100を使用し、約160cmにカットして使っていました。
実際に長期間使ってみると、かかと部分などには摩耗が見られました。それでも約4か月、約2,500kmの歩行で使い続けることができたため、僕にとっては「多少傷んでも使い続けられるシンプルさ」もクローズドセルマットの魅力だと感じたモデルです。
全身をしっかり覆うマットというより、必要な部分に絞って使いたい人や、自分のスタイルに合わせてカットして使いたい人に向いています。
エバニュー Trail Mat 180
Trail Mat 100の使いやすさはそのままに、全身をカバーできるロングサイズです。重量は増えますが、足元まで断熱できるため、快適性は大きく向上します。荷物は多少大きくなりますが、安心して眠りたい人はこちらがおすすめです。
僕はこれを160cmに切ってPCTを歩きました。正直なところ、全体を通して劣化はそこまで感じませんでしたが、歩き終わった時には足元の踵部分が薄くなっていました。
注意点は、収納サイズが円形でデカい事ですね。円形にまとめるので、想定以上に外付けが難しいです。PCTではさまざな木々に当たった結果、かなり破損しました。リッジクレストよりもボロボロになりやすい印象です。
Therm-a-Rest RidgeRest
Therm-a-Restの「RidgeRest」は、凹凸のあるフォーム構造を採用したロール式のクローズドセルマットです。
アコーディオン式のマットとは違い、使用時には広げて使い、収納するときには丸めて持ち運びます。
クローズドセルマットらしく、空気を入れる必要がなく、パンクの心配もありません。シンプルな構造なので、故障のリスクをできるだけ減らして使いたい人に向いています。
一方で、ロール式のため収納時の形状が大きくなりやすく、ザックへの収納方法は考える必要があります。
軽量性や収納性を最優先するというより、昔ながらのシンプルなクローズドセルマットを使いたい人に適したモデルです。さが体に響きます。
モンベルタタミパッド
モンベルの「タタミパッド」は、その名前の通り、畳のような感触をイメージして作られたクローズドセルマットです。
厚さは0.5cmと薄く、一般的な厚手のクローズドセルマットと比べるとクッション性は控えめ。その代わり、シンプルで扱いやすく、休憩時の座布団として使うなど、スリーピングマット以外の用途にも活用できます。
全身をしっかり支える厚手のマットを求める人よりも、軽量な補助マットや、地面からの冷えを軽減するためのシンプルなマットを探している人に向いているモデルです。
また、厚さが薄いため、寝心地については厚手のクローズドセルマットやエアマットとは分けて考えたほうがよいでしょう。
「寝るためのマット」としてだけでなく、休憩時にも使える道具として考えると、使い道の広がるマットです。

山と道 UL Pad+
山と道の「UL Pad+」は、軽さと保温性、耐久性のバランスを重視したクローズドセルマットです。
重量は175cmサイズで198g、厚さは1.3cm、R値は2.0。クローズドセルマットとしては軽量でありながら、UL Padの1cmから厚みを増やすことで、クッション性と断熱性を高めています。
素材にはXLPEフォームを採用し、表面にはシボ加工を施しています。これによって、UL Padと比べて表面の強度と耐久性が向上しているのが特徴です。
一方で、軽量性を優先した設計のため、他社の代表的なクローズドセルマットと比べると耐久性では劣ります。公式にも、表面に傷がつきやすいことが説明されています。
そのため、「できるだけ軽くしたいけれど、軽さだけを追求するのではなく、ある程度の暖かさやクッション性も欲しい」という人に向いているモデルです。
サイズは100cm・175cm・200cmの3種類。必要に応じてカットできるため、全身用として使うだけでなく、背面パッドや座布団、寒いときの追加パッドなど、自分の使い方に合わせて加工できるのもUL Pad+の面白いところです。
| 項目 | UL Pad+ |
|---|---|
| 重量 | 113g(100cm)/198g(175cm)/226g(200cm) |
| サイズ | 50×100cm/50×175cm/50×200cm |
| 厚さ | 1.3cm |
| R値 | 2.0 |
| 素材 | XLPE |
| 生産国 | 日本(神奈川県) |
軽量性を維持しながら、UL Padよりも暖かさやクッション性、耐久性を高めたい人にとって、UL Pad+はバランスの良い選択肢です。
僕がPCTで使ったマット
僕がPCTで使用していたのは、「Evarnew Trail Mat 180」です。使用期間はピッタリ1年くらいで、基本的に外付けで使用していました。マット自体はボロボロになってしまい、千切れている所も多数ありました。耐久性は高い部類になるのですが、草木や棘のあるもの、所々の岩にこすったりなど、外付けの影響が出た印象です。ただ、R値として考えた時には、そこまでの変化は無いように感じました。
実は最初から、クッション性能は高くなかったです。背中の下の小石やは感じ取れましたし、踵も痛いです。寝返りを定期的にしないと、凝り固まって翌日が辛かったです。
クローズドセルマットを選ぶポイント
クローズドセルマットはどれも同じように見えますが、実際には寝心地や保温性、重量などに違いがあります。購入前には次のポイントを確認しておくと、自分に合ったモデルを選びやすくなります。

R値(断熱性能)
R値は、地面から伝わる冷気をどれだけ遮断できるかを示す数値です。数値が高いほど断熱性能は優れていますが、その分重量や収納サイズも大きくなる傾向があります。
春から秋までの3シーズン登山であれば一般的なクローズドセルマットでも十分対応できますが、冬山や雪上で使用する場合はR値を重視しましょう。また、冬山ではクローズドセルマット単体ではなく、エアマットと重ねて使用する方法も一般的です。
重量
ロングトレイルや縦走では、100gの違いでも歩き続けるうちに負担として感じるようになります。ただし、軽量化だけを優先すると寝心地や保温性を犠牲にする場合があります。
特にショートサイズのモデルは軽量ですが、足元にはザックを敷くなど、使い方を工夫することが前提になります。軽さと快適性のバランスを考えながら選ぶことが大切です。
厚みと寝心地
クローズドセルマットの寝心地は、厚みだけでは決まりません。表面の凹凸形状や素材によっても体圧分散性能は変わります。一般的には、厚みがあるモデルほど地面の凹凸を感じにくくなりますが、その分収納サイズや重量は大きくなります。
寝心地を重視する人は、厚みだけでなくマット全体の構造も確認しておくとよいでしょう。
厚みだけで決まらないのが難しい
基本的にはぶ厚い程、マットのクッション性能が高くて良いです。しかしながら、一部商品ではそれが通用しません。実際、僕の場合は「山と道UL Pad < Evanewトレイルマット」で、Evanewトレイルマットの方が寝心地が良かったです。
これは、似たような素材を使用していても加工方法と表面処理の差です。中身の密度が高い程、硬くはありますが寝心地は維持されるし、硬い分地面の小さな凹凸は無視できます。
折りたたみ式とロール式
現在の主流は、アコーディオンのように畳める折りたたみ式です。広げるだけですぐ使え、撤収も短時間で済むため、多くの登山者に選ばれています。
一方、ロール式は収納時にスペースを取りますが、シンプルで耐久性が高く、好きな長さにカットしやすいというメリットがあります。使用スタイルに合わせて選びましょう。
外付けするなら折り畳みが良いな
個人的には外付けするならば、やはり折りたたみ式です。アコーディオンのように蛇腹で折りたたむと、厚みは出ますがしっかりとロープで固定できます。ザックとの接地面が大きい為、安定します。様々なザックで、アコーディオン式のマットを取り付ける事を考慮して、紐が付けられていたりします。
丸いものは内側に
理想的には、ザック内に入れる事になります。ただ、これをするには「厚み」と「長さ」の両方の条件を満たす必要があります。UL界隈では、内側にマットを丸めて入れてフレーム代わりにすることが主流です。
内側に入れる事ができない場合は外付けです。僕がPCTで外付け利用した結果ですが、結構面倒だなと感じます。安定しないし、紐の長さが微妙に足りないなど、様々な問題がありました。
僕が今でもクローズドセルマットを使い続ける理由
近年は軽量で寝心地の良いエアマットが数多く販売されています。それでも僕は、今でもクローズドセルマットを選んでいます。理由は、寝心地ではなく安心して眠れることを重視しているからです。
エアマットは確かに快適ですが、どうしても体が浮いているような感覚が苦手でした。さらに、パンクへの不安もあります。「枝で穴が開かないだろうか」「朝まで空気は抜けないだろうか」
そんなことが気になってしまい、眠る前から余計な心配をしてしまいます。万が一パンクすれば修理が必要になりますし、ロングトレイルでは街に着くまで交換できないこともあります。一方、クローズドセルマットは多少傷んでも、そのまま使い続けられます。
穴が開いたから眠れない、ということはありません。「壊れても眠れる」という安心感が何より大きな魅力です。もちろん、欠点もあります。地面の凹凸はエアマットより感じやすく、肩や踵が痛くなる日もあります。
また、ザックの外側に取り付けて歩いていると、木の枝や岩との摩擦で表面が擦れ、長年使えばボロボロになっていきます。それでも、多少の傷や劣化を気にせず使える気軽さの方が、自分の登山スタイルには合っていると感じています。
マット選びに正解はありません。寝心地を最優先するならエアマットも良い選択です。しかし、「安心して眠れること」を重視する人であれば、クローズドセルマットは今でも十分魅力的な選択肢だと思います。
まとめ
クローズドセルマットは、寝心地だけで見ればエアマットに及ばない部分があります。
しかし、
- パンクの心配がない
- 設営・撤収が速い
- 壊れてもそのまま使える
- 休憩中にも活用しやすい
といったメリットがあり、今でも多くの登山者やロングトレイルハイカーに選ばれています。どのモデルにも特徴があるため、重量や断熱性能だけでなく、自分がどのような登山を楽しみたいのかを基準に選ぶことが大切です。
寝心地を最優先するのか、それとも安心感を重視するのか。この記事が、自分に合ったクローズドセルマット選びの参考になれば幸いです。
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